“フラワーサイクリスト”として活動している株式会社RINの代表取締役社長、河島春佳さん。

クリスマスに生花店で短期のアルバイトをしていた時、25日の閉店後にプロポーズ用の赤い花束が大量に廃棄される現状を知る。

翌日からは正月の飾り花を売り出すので、まだ綺麗に咲いていてもスペースなどの問題で”イベント生花”は捨てなければならない。

この経験がきっかけで花の「再利用」について考え始め、廃棄直前の花を“ロスフラワー”と名付け、それらを買い取り、ドライフラワーの作品を作っている。

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1万5000本のドライフラワーを使った作品は、8割が捨てられる運命にあった花たちで作られていた。

「流通品は3本ぐらいに枝分かれしていますが、枝分かれしていないと出荷できないのでロスになるんです」と、なぜロスになってしまったのかについて説明する河島さん。

河島さんは、その廃棄される直前の花を農家から買い取っている。生花市場には枝分かれの数や茎の長さなど、厳しい出荷規定があり、それに満たない花が日々、大量に捨てられているという。

中には、新型コロナウィルスの影響で結婚式やイベントなどが中止になり、行き先がなくなってしまった花もある。

こうした花や農家救済のために「ロスフラワー」の代行販売も始め、これまでに7万本以上の花を救った。

カーネーション農家は「少なくとも300本くらいは1週間でロスが出ていました」と明かし、代行販売という河島さんの尽力もあり、廃棄する量が減って救われたと感謝した。

河島さんは「多様性じゃないですけど、お花にも自由な形があっていいんだ。それなら、人間も自由でいいよね、ぐらいの自由な表現を広めて行けたらいい」と語った。

株式会社RIN
https://lossflower.com/

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