コメの高止まりが続く中、落札された政府の備蓄米が北海道にも届きはじめ、受け入れの様子が公開された。価格は下がるのか。
「備蓄米が到着しました。あの袋ひとつにコメ1トンが入っているといいます」(関根弘貴記者)
“備蓄米”いよいよ北海道へ コメの価格への影響は?
北海道の倉庫に運びこまれた「備蓄米」。3月26日の入庫量は40トン。全体の量は明かされていないが、ホクレンは入札の際、JA全農に約1万2500トンを依頼したという。
「私たちが考えているのは(コメの)流通の改善。(コメの)上昇した価格が落ち着くと期待している」(江藤農水相)

コメの高値を受けて政府が決めた備蓄米の放出。
コメ5キロの販売価格を見ても、2025年に入って値上がりは止まらず、3月に入り初めて4000円を超えるなど高値が続く。
この備蓄米の放出でコメの値段は落ち着くのか。

高値続くコメ 今後の見通しは
札幌市内のスーパーでコメ5キロの現在の価格を見てみると、ななつぼしが3562円、ゆめぴりかは3985円と値段は抑えているものの、まだまだ高値が続いている。
「取引する1つの業者は総量の約5%備蓄米が入ってくるのでは(と話す)。(備蓄米が)出てきたとしても1週間くらいしか販売できない量かも。まだ見えていない部分が多い」(キテネ食品館月寒店 中塚誠さん)
備蓄米の入荷量など明らかになっていない部分が多く、コメの価格に関しても見通しが立たないとのこと。

備蓄米はコメ高値を止める「救世主」となるか
一方、実際にコメを買う消費者の期待感も様々だ。
「思ったほど下がらない」
「前ほどではなくても買いやすい値段になってほしい」
「そんなに安くならないと聞くので『良かった安くなった』という感じはしない(いずれも買い物客)

コメの高値を止める救世主となるか。
備蓄米は、来週には北海道のスーパーに並ぶとみられている。
