秋田県知事選挙は3人の新人が論戦を展開している。2回にわたって選挙の争点や秋田の課題について候補者の考えを伝える企画。2回目は「秋田市外旭川地区まちづくり計画に対する考え」や「自身のアピールポイント」などを聞いた。

◆有権者が求めていることは何か

猿田和三氏:
第一に今の物価高騰が続いている。また災害も頻発している。そうした観点から「安全な生活ができる環境をつくってもらいたい」ということがまず始めにあると思う。その次に最大の課題である「人口減少対策」についてしっかりと対応してもらいたいと、これが県民の皆さんの願いではないかと私は思う。
鈴木健太氏:
長い間、様々な指標で全国最下位というのが定位置になってきた秋田県だが、そろそろこうしたものから抜け出したいという「刷新を求める世論」というのは強く感じる部分はある。一方で、いろいろなものが壊されたり、今までの大事なものが失われるというものに対して、強い抵抗感があると思うので、そういうところの兼ね合いが非常に難しいと感じるが、基本的には「そろそろ流れを変えていきましょう」という皆さんの思いはひしひしと伝わっている。
大久保範夫氏:
佐竹県政の継続の必要はないと思う。動きのある県政の刷新が必要だと思っていると思う。
◆秋田市のまちづくり計画への考え

猿田和三氏:
秋田市で計画を見直すという段階にあると思う。その計画を見直された後で、それが地域未来投資促進法にしっかりと合致してるか、秋田市と秋田県にとってその計画が有効であるかということについて、しっかりと検討した上で判断されるべきだと思う。
鈴木健太氏:
県内25市町村あるうちの秋田市の都市計画の話なので、今回県のリーダーを目指すという立場で、これをマルとかバツとか言うべき立場にないという考え。今回、地域未来投資促進法によって県が共同申請者となったので県政課題となったが、基本的には市の課題である。同日に行われる秋田市長選挙で、それぞれの候補者の皆さんがこれでいこうと提案され、それが民意として結論が出たならば、しっかりと後押しをしていきたい。
大久保範夫氏:
公的資金を必要としない計画ならば、イオンの計画に全部任せるのが良いと思う。公的資金を必要とする計画ならば、イオンの計画は話し半分で参加は最小限にするのが良いと思う。イオンは民間だから赤字なら撤退する。イオンと共同の公的施設が活用ができなくなり、法的後始末になる。イオンが自前の建設は支援する。
◆自身のアピールポイント

猿田和三氏:
多くの皆さんの声にしっかりと耳を傾けられること。少し大変なことがあっても決してひるむことなく前向きに取り組んでいけること。あとはネットワークとフットワーク。特にフットワークについては「スピードは最大のサービス」これは私のモットーで、誰にも負けない自信がある。

鈴木健太氏:
あまり大事に捉えないというか、動じないというところは自分で感じる。冷静で、取り乱したり緊張したりということはあまりないのは、自分の性格的には強みかなと思う。その表れとして一歩踏み出すことができる。これは恐れももちろんあるが、やらないといけない時は「やるしかない」と覚悟を決められるのは自分の強みだと思う。

大久保範夫氏:
一本気な正直な性格。ばかがつくほど正直者で、政治家になっても「うそ八百」にはならない。絶対にならない。
秋田県知事選は4月6日投開票で、期日前投票は4月5日まで受け付けられている。