2025年夏の参議院選挙をめぐり、立憲民主党熊本県連は、熊本選挙区からの出馬を打診していた元熊本県副知事の小野泰輔さんについて、党公認候補としての擁立を見送ったことが関係者への取材で分かった。立憲民主党県連は、別の公認候補の擁立を目指すとしている。

立憲県連と小野さんの折り合いつかず

立憲民主党県連は2024年12月、元熊本県副知事で前の衆議院議員の小野泰輔さんについて、県政と国政の経験や知名度を評価し、参院選熊本選挙区への出馬を打診していた。

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これに対し小野さんは「参院でも自公を過半数割れに追い込み、政権交代するためには、野党候補の一本化が必要」と主張。無所属の野党統一候補としての出馬や、当選後の所属会派を縛らないという条件を提示していた。

しかし、当選後の会派は立憲民主党への所属を求めた立憲民主党熊本県連と折り合いがつかず、県連が擁立見送りを小野さんに伝えたという。鎌田聡県連代表はTKUの取材に「野党が一丸となって推せる候補者の擁立を目指したい」とコメント。

一方、小野さんは「憲法やエネルギー政策などで、立憲民主党と自分の考えに隔たりがあった。野党が結集し参院選に臨む動きもみられない現状では、出馬する状況にない」と話している。

参院選熊本選挙区には自民党・現職の馬場成志さんが3回目の当選を目指し立候補を予定しているほか、参政党・新人の山口誠太郎さんも立候補を表明している。

(テレビ熊本)

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