アメリカ・ラスベガスで18日、テスラ販売店で車2台が突然燃やされ、銃弾も撃ち込まれる事件が起きた。カナダやドイツでもテスラ車に傷が付けられるなど被害が相次ぎ、マスクCEOの大幅な人員削減策に反発する動きと報じられた。FBIも捜査チームを立ち上げ、対応を急いでいるという。
欧米各地でテスラ車破壊
アメリカ・ラスベガスのテスラの販売店で18日未明、突然、車から出火する様子をカメラが捉えていた。

煙も立ち上る中、さらに高らかに響くのは破裂音ではなく、銃声。その直後、黒い人影が燃えている車に近づいていく。
警察の発表によると、テスラ車2台が炎上。少なくとも3発の銃弾が車に向けて発砲され、火炎瓶も見つかった。

18日にはカナダにある販売店でも、80台以上のテスラ車がタイヤや車体に切り傷などをつけられる被害が見つかった。またドイツ・ベルリンでは14日、4台のテスラ車が炎上する事件が起きていた。
現在、アメリカだけでなく、ヨーロッパ各地にもテスラ車に対する不買運動が広がっていて、行き過ぎた破壊行為も少なくなかった。
マスク氏に不満…不買運動拡大
テスラ車ばかり狙われる理由は、アメリカ政府職員の大幅削減を進めているテスラのCEOイーロン・マスク氏への反発だ。

不買運動の影響でテスラの株価が急落しているため、マスクCEOが従業員に株を手放さないよう呼びかけたとアメリカメディアは伝えている。
また、FBI=連邦捜査局は、この事態を収束させるため、テスラに対する破壊行為を捜査する専門チームを立ち上げたという。
(「イット!」3月25日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(11枚)