近隣住民が発見し、金沢市役所に相談したことで発覚したのは、山中に捨てられていた大量の空き缶。市の職員が、「空き缶の川のようだった」と話すほどだった。
「全部が川のようにアルミ缶で覆われていた」
人里離れた山中の急斜面に不法投棄されていたのは、おびただしい数の空き缶だった。

記者リポート:
大量の空き缶が捨てられています。中にはチューハイやコーヒーの缶もありますが、ほとんどがビールの空き缶です。山の斜面を空き缶が覆っています。
大量の空き缶が捨てられていたのは、金沢市の北部にある桐山町の山の中。

周囲に高い木が生い茂り、車もほとんど通ることのない道路から崖下をのぞくと、大量の空き缶が見える。
3月14日、近隣住民が発見し、市役所に相談したことで発覚した。

市によると、不法投棄された空き缶の数は目測で3000本を超えていて、谷底まで約40メートルに渡って散乱しているという。

中には、泥だらけになった空き缶もあった。
現場を確認した市の職員は、「空き缶の川のようだった」と話す。

金沢市環境局ごみ減量推進課・辰田忠孝さん:
(最初見たとき)全部が川のようにアルミ缶で覆われていましたので、何日かけて捨てたのか、1回なのか分からないぐらいの量でした。

21日から、ごみ減量推進課による回収作業をスタート。
25日も、複数の職員がロープを使って斜面に降り、空き缶を1本ずつ手作業で回収した。

現場は急斜面のため、回収袋が転がってくることもあり、回収作業には危険も伴う。
3月末までに、全ての空き缶を回収する予定の金沢市。

金沢市環境局ごみ減量推進課・辰田忠孝さん:
憤りというより、信じられない。なぜこんなところに大量に捨てられたのか。こんなことはして欲しくない。
市は、ごみが捨てられやすい山あいなどに監視カメラを設置し、パトロールを行うなど、対策に取り組んでいる。
(「イット!」3月25日放送より)