徳島県の美術館がおよそ6700万円で購入した絵画。
27年間所蔵してきましたが、実は贋作だったことが分かった。
これは20世紀前半にかけて活躍したフランス人画家ジャン・メッツァンジェが描いたとされる「自転車乗り」。
徳島県立近代美術館が27年前に6720万円で購入し所蔵していた。
しかし…

■6700万で購入したものの…
徳島県立近代美術館 東條揚子館長:これまでジャン・メッツァンジェ作「自転車乗り」としていた所蔵作品は、ヴォルフガング・ベルトラッキによる贋作であると判断しました。
27年間所蔵していた作品はなんと「贋作」だったのだ。
描いたのはドイツ出身の贋作師ヴォルフガング・ベルトラッキ氏だった。

■高知県でも贋作が判明
お隣りの高知県でも…
県立美術館が30年程前に1800万円で購入した「少女と白鳥」も、ベルトラッキ氏による贋作だったことが判明している。
徳島が所蔵していた「自転車乗り」については、去年、関係者から情報提供があり、調査したところ、鑑定書を作った人物が「贋作である」と、ドイツの警察に証言しているという。

■本物なき贋作か
そもそも本物はどこにあるのか。
徳島県立近代美術館:(Q本物はそもそもどこにある?)違います、本物があった写しではなくて。(Qでっちあげられた)こんなのがあったらいいなというのをお作りになっている。(Q画風で作品をでっちあげて第一所有者が世の中に出していた?)そのとおりです。
近代美術館は、今後、購入先の大阪の画商に対し返金の交渉を検討。
また「自転車乗り」の作品については県民への説明のため公開したいとしている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月25日放送)
