金の価格が1万6000円を超え、19日に史上最高値を更新。2024年2月より約6000円上昇し、都内の買取店には指輪などを売る人が増加している。
新潟・佐渡では、砂金取り体験が人気となっている。金の価格は、世界情勢の不安から、さらに値上がりする可能性も高いという。
増える買取需要でコストコでも金を販売
金の価格の高騰が止まらない。ついに1万6000円を超え、史上最高値を更新した。
金にまつわるビジネスも活発になり、ついに砂金取りまで現れたという。

金の価格は2024年の2月と比較して6000円以上値上がりし、19日史上最高値を更新した。
金は意外な場所でも販売されている。それは「圧倒的な大容量」と「品揃え」が魅力のコストコだ。実はHPで「金」を検索すると金の延べ板やネックレスが販売されている。
記者:
こちらJUNGOLDでは金を手頃な価格で購入することができます。
金を独自の技術でコインやネックレスなどに加工、販売する会社だ。なんと、重さ0.1gの招き猫もある。1円玉と比較すると、その小ささがよくわかる。価格は3980円だ。

JUNGOLD・石川正道代表:
たくさんの人に金を買ってもらいたい。買える価格帯にしたら、どんどん小さくなっていったんです。「お子さんやお孫さんにあげるんです」って。ギフトとしても金はうれしい。
約500種類の金のアイテムを販売してるが、特に女性人気が高いペンダントは4年間で約6000万円の売上げだという。
JUNGOLD・石川正道代表:
すぐに売るとうちの商品は換金性がないが、何年後かを楽しみにしていただいて。もしかしたら、金相場がすごい金額に上がったときに新しく換金したり、新しい商品にしたりという方が多いです。
さらに、買うのではなく、自分の手で探すという人もいる。
“砂金取り”ツアーに親子で参加も
「イット!」が向かったのは、かつて金の採掘が盛んだった新潟・佐渡にある佐渡西三川ゴールドパーク。

ここで行われているのは、砂金探しツアーだ。祝日ということもあり、親子連れの姿が目立った。
ツアー参加者は「一粒採れればね。ゼロよりいいね。満足です」「楽しかったです。すごく。でかいの(砂金)を採って、嬉しかったです。」と満足げに話していた。
金価格は世界経済の雲行きが大きく影響
金の価格高騰が続く中、訪れる客の表情にも変化があるという。

(株)佐渡西三川ゴールドパーク・常木拓也さん:
今日も砂金取りに来ているお客さまが来ましたが、以前と違う部分はお客さまの集中力が変わっている。一言も喋らず、黙々と砂金を採る方が増えています。
金の価格高騰はいつまで続くのか。

フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
今後、金が高値をつけ続けるかどうかは、世界経済の雲行きが大きく左右しそうです。トランプ大統領による関税強化のほか、ウクライナや中東情勢がどうなるかも、先行きが不透明な部分が多く、景気は悪くなる方向に向かうと判断されれば、「資産を金で持っておこう」という投資家心理がさらに強まり、金の価格の押し上げが当面続く要因になる可能性があります。
価格の高騰が予想される金に今後も注目だ。
(「イット!」3月20日放送より)