メジャーリーグ・ドジャースとカブスの開幕戦が東京で3月18日に始まった。ドジャースの大谷翔平選手や山本由伸投手・佐々木朗希投手に加え、カブスの今永昇太投手・鈴木誠也選手と日本人選手も多く、東京シリーズの注目度が高まる中、新潟県南魚沼市の酒造会社がドジャースとパートナーシップ契約を結んだと発表した。その狙いとは?
“八海醸造”ドジャースとパートナーシップ契約!
大谷翔平選手や山本由伸投手を擁し、4年ぶりにワールドシリーズを制覇したロサンゼルス・ドジャース。
今季は佐々木朗希投手も新たに加入し、さらに注目度が高まる中…
「看板に出たりだとか、電光掲示板に出たりだとか色々する。本当にうれしい」と笑みを浮かべたのは、ドジャースとのパートナーシップ契約の締結を発表した南魚沼市の酒造会社『八海醸造』の南雲二郎代表だ。

1922年に創業し、現在は20種類以上の日本酒を販売している八海醸造。
老舗日本酒メーカーだが、一体なぜ今回ドジャースとの契約が実現したのか。
南雲代表は「ドジャースを仲介してくれた方から、どうだろうかというお話があった。日本人が非常に活躍されているチームからの問い合わせがだったので、もう光栄なことだというふうに思って提携させていただいた」とドジャース側からオファーがあったと明かす。
“グローバル化”に取り組む八海醸造
八海醸造は「SAKEを世界飲料に」を目標にグローバル化にも取り組んでいて、2021年にはアメリカ・ニューヨーク州にあるクラフト酒メーカー『ブルックリンクラ』と業務を提携。現地の素材を生かした酒造りを展開していた。

こうしたニューヨークでの活動がドジャース関係者の目にとまり、今回の契約が実現したという。
南雲代表は「ドジャースさんとこういう契約をさせていただくことによって、アメリカに住むすべての人たちから日本酒の認識を深くしていただけるという期待はすごくしている」と話す。
八海山がドジャースの“公式日本酒”に!
契約期間は2シーズン。今後、日本酒『八海山』がドジャースの公式日本酒としてドジャー・スタジアムでオリジナルカップを使って販売されるほか、スコアボードのビジョンやスタジアム全体に設置されているモニターなどにデジタル広告を出す予定だ。

世界から注目される球団との契約にその広告効果は計り知れない。
「品質的には通用すると思っている。日本酒が世界飲料になっていくという夢に一歩近づいた。ドジャースの選手の皆さんに『日本の酒、八海山はおいしいよね』と言ってもらえればラッキー」と興奮気味に話す南雲代表。
ドジャースの活躍とともに“新潟の日本酒”の認知度アップに期待は高まるばかりだ。
(NST新潟総合テレビ)