3月24日に開業する新しい広島駅ビルのシンボル、路面電車が乗り入れる2階の「中央アトリウム」が公開された。広島を象徴する川の「水面(みなも)」のキラキラとしたデザインが壁や天井に施され、時間や天気によって、反射で映し出される風景が変わる趣向がこらされている。辰已麗アナウンサーが取材した。
川の水面のキラキラ感をデザイン
駅ビルの“顔”、2階の「中央アトリウム」は開放的な吹き抜け構造。

横の壁は下から見るとよくわかるが波打つようになっていて、広島の川の水面(みなも)を表現したデザインだ。

この波のようにウェーブした壁に光が当たることで陰影の付き方が違って見えるようになっている。

また、天井はアルミでできていて、昼は自然光、夜はライトアップで反射する。人や路面電車の動きが映る構造になっている。

3階からは路面電車の発着を見下ろせる。取材した辰已アナウンサーは「子供たちも楽しめて写真を撮りたくなる。この場所自体が観光名所になりそう」とワクワク感を隠せない。
人の流れを止めない工事に苦心
JR西日本 広島駅ビル工事所の伊豫田裕所長はデザインの特徴をこう説明する。

「川の水面をイメージしたつくりで、お客さんの姿を反射して動きが出てくる」
取材した辰已アナウンサーによると、工事担当者が特に苦労したのは、「人の流れを止めないこと」と話していたのが印象に残ったということだ。通常の駅の機能をストップさせずに、大がかりな工事は夜に行うなどの工夫をして、計画から10年の大リニューアルが完成した。

新しい駅ビルの開業は3月24日で、夏には2階に路面電車が乗り入れる予定。
(テレビ新広島)