福岡・筑紫野市議会の田中允議員(77)が、同僚議員にハラスメント行為を行ったと認定されていたことが判明した。
女性議員に「もっと触りたい」
議会関係者によると田中議員は2022年から2024年にかけ、女性議員の肩や腰を触り「もっと触りたい」と言ったほか、子どものいない女性に「あんたは欠陥やけん」と語ったという。

さらに女性議員にプライベートをしつこく聞いていたことを咎めた男性議員に「ぶっ殺すぞ」と激高したなどの行為、12件がセクハラ、パワハラにあたると認定された。

筑紫野市では2024年3月、ハラスメント条例が制定。田中議員からハラスメントを受けたとする議員たちから申し出があったのは2024年6月だった。

3月4日、報道陣の取材に田中議員は「約3年前と言っている。そのことを今頃、取りあげて。なぜ1年前に『セクハラじゃないの』『ハラスメントじゃないの』と訴えなかったのか。議長がいるんだから」と語気を強めた。

「話したか私も記憶がないが…」
「(被害者はすぐに言い出せない?)いや、(その人は)議員をしているんですよ。弱い市民の1人じゃないんです。選挙して戦ってきた人間なんですよ。それが言えないなんて…」と田中議員。

「雑談のなか、冗談のなかで言ってきたことを取り上げていうのも如何なものか。話したか私も記憶がないが、いちいちそんなことを思い出すことなんかできます? よっぽど意識をしていないと」と不満を口にした。

そして「至らないところもあったかもしれませんが、この反省を機に学んでいけば、私自身もまた成長するのではないかと。“80の手習い”じゃないですけど、まだまだ成長していくんだと」と言い残し、報道陣を後にした。

筑紫野市議会では今後、研修などを重ね、再発防止に向けて取り組みたいとしている。
(テレビ西日本)