お米やパンなどの炭水化物(糖質)を極力食べない「低糖質ダイエット」を実践する人が増えている。

短期間で急激に体重が落ちるためモチベーションが保ちやすいとのことだが、これにはからくりがあると加藤さんは話す。

「水抜きダイエット」

「糖質は体の中で水をたくさんくっつけて蓄えられる性質があります。だいたい糖質1gに対して水3gほどくっつけると言われているので、低糖質ダイエットで体内の糖質量を減らせば体内の水も減っていきます。それによって急激に体重が落ちます。

言い換えれば、低糖質ダイエットによって初期に落ちた体重のほとんどは脂質ではなくて水です。つまり『水抜きダイエット』のようなイメージです」

もちろん長期間続ければ摂取カロリーも減るので継続的に痩せることができるが、体への負担は大きいという。

炭水化物を制限する「低糖質ダイエット」(画像はイメージ)
炭水化物を制限する「低糖質ダイエット」(画像はイメージ)

「糖質は体のエネルギー源の半分近くを占めています。それを極端に制限すると『低血糖』の状態が続き、倦怠感や集中力の低下などといった不調をきたします。

低糖質ダイエットはもともとは糖尿病患者向けの食事療法です。そもそも糖質を摂り過ぎているような人は適正量まで減らした方が良いですが、それ以上に減らすというのは健康上のリスクに繋がりかねないためおすすめできません」

ダイエット中であっても、「ご飯を食べない」のではなく、「量を減らす」「お茶碗を小さくする」などの工夫が大事なようだ。

食事制限だけでなく適度な運動も(画像はイメージ)
食事制限だけでなく適度な運動も(画像はイメージ)

人間の体は食事で摂るエネルギーと運動で消費するエネルギーのバランスで成り立っている。

ダイエットに悩む人は、食事制限だけでなく、タンパク質で筋肉量を増やし、適度な運動で脂肪を燃やし、健康的で美しく痩せることを心掛けてみてはいかがだろうか。

プライムオンライン特集班
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