ダイエットといえば、まず食べる量を減らすことを第一に考えがちだが、そのバランスを誤ると逆効果だと加藤さんは指摘する。
偏った栄養は体重増のリスクに
ダイエットのために偏った栄養バランスの食事が続くと、体は不足したエネルギーを補おうと筋肉の分解を始めるという。
「ヒトの体にとって最も使いやすいエネルギー源は糖質です。
血糖値という形で確保していますが、食事によって十分に糖質が摂れていないと、筋肉の中のタンパク質を分解してエネルギーを作り出そうとします」
これは「糖新生」といわれ、体がいわゆるガス欠を起こしそうな時に起きる現象だ。

また、極端に食べる量を減らしてしまうと、体はエネルギー不足への危機意識を持ち「貯め込む」方向に働くという。
「これまで人類は栄養の過剰よりも不足に苦しめられた期間の方が長く、人間の体はエネルギー不足に対してとても敏感です。
食事からのエネルギー摂取が日々消費する基礎代謝量を下回る場合、体は貯め込む方向に働きます。また体調を崩す原因にもなりかねないので、ダイエット中でも基礎代謝量のカロリーは維持することを心がけましょう」
では、最近流行りの「低糖質ダイエット」はどうか。