新型コロナウイルスの影響を受け世界は激変した。
各特派員が世界の今をリポートする。(第21回)

反日?親日?韓国で真逆の動き

日本政府による輸出管理強化以来、韓国では日本製品の不買運動が続いています。しかし、2020年1月から7月にかけて、日本製半導体製造装置の輸入が2019年より80%近く増加した事が分かりました。不買運動とは真逆の動きで、韓国メディアは「高品質の日本製品を取り替えるのは難しい」とする関係者の声を報じています。文在寅政権は「素材・部品・装備」の国産化は順調だと対抗心をむき出しにしていますが、現実は厳しいようです。専門家からは「日本と対立するのではなく、折り合いを付けるべきだ」との声も出ています。(ソウル支局 熱海)

飛行機レストランでチャレンジ

こちらは9日にオープンしたタイ航空のカフェテリアです。タラップがビルに直付けされてます。飛行機をコンセプトとした、このレストラン。階段を上がると入り口でタイ航空の客室乗務員が出迎えてくれます。椅子は、飛行機の座席をそのまま使用。エコノミークラスの椅子に座ると、そこは飛行機そのものです。食事はタイ航空のシェフが作った各国料理を楽しむことができます。ファーストクラスの食事も手掛けるシェフの料理とあって、お客さんには好評です。経営再建中のタイ航空ですが、スタッフたちは、こうしたチャレンジで危機を乗り切ろうと努力しています。(バンコク支局長 佐々木)

総資産2600億円

経済誌「フォーブス」が発表したアメリカの長者番付で、トランプ大統領が大幅に順位を下げ、339 位となったことがわかりました。新型コロナウイルスにより、こちらのトランプホテルなどの価値が目減りしたことが原因です。しかし、630億円という巨額の損失を受けても、総資産は2600億円以上。トランプ大統領は選挙資金として個人資産を投入することも辞さない考えを表明し、資金獲得でも勢いを見せる民主党・バイデン候補をけん制した形です。豊富な資金を元にバイデン氏の優位を覆せるのか、終盤戦の情勢に注目が集まります。(ワシントン支局 瀬島)

オレンジ色に染まる空

カリフォルニア州の山火事が収まりません。影響は都市部にも及んでいます。この時期はほぼ毎日青空が広がるロサンゼルスも、灰や煙の影響でこのようにどんよりと、一面灰色に包まれています。同じく煙が流れ込んだ北部のサンフランシスコでは空がオレンジ色に染まり、世界の終わりだ、まるで火星の様だ、と衝撃が広がりました。州内では東京都の面積の5倍以上が燃え、過去最悪の被害となっています。山火事のシーズンは例年11月頃まで続くうえ、西海岸の他の州でも発生していて、今年はどれだけ被害が拡大するのか懸念されています。(ロサンゼルス支局長 益野)

あのティファニーが・・・

日本でも人気のアメリカの老舗ブランド、ティファニーが揺れに揺れています。ルイビトンなどを傘下に置くフランスの宝飾ブランドグループLVMHが、買収の合意を突然撤回したためです。LVMHは撤回の理由として、アメリカの報復関税をめぐって、フランス政府に買収延期を要請されたことなどをあげていて、買収は事実上破綻した形です。これに対してティファニーはアメリカの裁判所に提訴。双方の対立が激しさを増しています。多くの人の憧れのブランドをめぐる買収劇がどのような決着を見るのか注目されます。(ニューヨーク支局長 上野)

エンタメ業界もコロナに負けない

イギリスを代表するバンド「ザ・ローリングストーンズ」が初めてとなる自らのブランドショップを9日オープンしました。店内にはバンドのシンボルマークをあしらった様々なグッズが並んでいます。ストーンズ仕様のマスクもあり、早速ファンが詰めかけています。ボーカルのミック・ジャガーさんも、多くの人に「楽しんでもらえると思う」とアピール。イギリスでも新型コロナの影響でエンターテイメント業界は深刻な打撃を受けていますが、マネージャーのデイビッド・ボイヌさんは「厳しい時代だが今回のオープンはファンへのポジティブなメッセージになる」と話しています。(ロンドン支局長 立石)

どうなる?パリオリンピック

新型コロナウイルスは、2024年パリオリンピックにも影響を及ぼしつつあります。ここは、水泳の競技会場が新たに建設される予定だったパリ郊外の街です。新型コロナウイルスによる経済の減速により、新たな施設の建設はストップ。すでにある施設を活用することが検討されています。また、オリンピック競技会場をつなぐ移動手段として地下鉄の路線が新しく整備される予定ですが、開催に間に合わない可能性が出てきました。フランスでは、ツールドフランスが延期を経て開催されるなど一部のスポーツ大会には再開の動きもみられますが、連日数千人規模の感染が確認されていて、パリオリンピックの準備も不透明さが増しています。(パリ支局長 石井)

9年ぶりの開催

F1トルコグランプリの9年ぶりの開催が決まり、サーキットが報道陣に公開されました。レース当日はこちらのホームストレートをF1マシンが音速で駆け抜けます。今シーズンのF1はコロナの影響でキャンセルが相次ぐ中、9年ぶりにトルコ戦が復活しました。チケットは一番安い3日間通しのものが、日本円で1300円程となります。サーキット側は、ソーシャルディスタンスに配慮しつつ10万人の観客動員を見込んでいて、コースのアスファルトを2週間で舗装するなど急ピッチで準備を進めています。来年以降の長期契約の締結も視野にトルコグランプリの完全復活をめざします。(イスタンブール支局長 清水)

ワクチン最終試験スタート

ロシアでは国産ワクチン「スプートニクV」の最終試験が始まり、ボランティアに接種しています。プーチン大統領が「世界に先駆けて承認した」と胸を張るこのワクチン、旧ソ連が世界で初めて打ち上げた人工衛星の名前が付けられました。ただ、効果や安全性を疑う声が国内外から出ていて、ロシア当局は火消しに躍起です。「(ワクチン接種は)まったく怖くない」「自分の体で試したい」「みんなの見本になるから」ワクチンを接種した人は、ロシア初の技術を使った特別なアプリで半年間監視し、安全性を裏付ける方針です。最終試験には、すでに3万5000人のボランティアが志願し、目標の4万人は達成できる見通しです。(モスクワ支局長 関根)

中国の威信をかけて

2022年の冬のオリンピックに向けてウィンタースポーツを盛り上げる大規模なイベントが開かれています。多くの市民が訪れていて、期待の高まりを感じます。北京市内ではスケートの競技会場など施設の建設も進んでいて、準備の面でコロナの影響はほとんど出ていないようです。国内ではウイルス封じ込めに成功している中国ですが、威信をかけたオリンピックを予定通り開催できるかは、結局世界各国の感染状況次第です。延期によって、北京の半年前に開催が予定される東京オリンピックの行方に注目が集まります。(北京支局 岩佐)

不思議な信号機

押しボタン式の信号機といえば、日本ではお馴染みですが、上海では「不思議な信号機が登場した」というSNSへの書き込みがきっかけで、今、その押しボタン式の信号機がまさに話題になっているのです。市民からは画期的だという声が聞かれる一方で、その設置数はまだごく少数。ぱっと見ただけではどこを押したらいいのか少しわかりにくいせいか、使い方がよくわからないという声もあがっています。およそ20秒後に信号が変わる仕組みですが、取材中には、待ちきれずに赤信号のまま渡ってしまう人、押しボタンがあること自体に気づかない人の姿もありました。この「不思議な信号機」が、市民にとって「普通の信号機」になる日はくるのでしょうか。
(上海支局 森)

【取材:FNN海外特派員取材班】