3日、初めての記者会見に挑まれた、秋篠宮家の長男・悠仁さま。
まず冒頭で述べられたのは、岩手県などで相次いで発生している大規模な山林火災の被害についてでした。

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悠仁さま:
まずご質問へのお答えに先立ちまして、現在、岩手県などで発生している山林火災により被害が生じていることを案じております。これらの火災によって、被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。また、この火災が一日でも早く収まることを願っております。

そして、ご自身のお言葉で成年皇族としての決意を述べられました。

悠仁さま:
率直に申しますと、これまで高校生活の中で成年を意識する機会は多くはありませんでした。これから様々なことを経験していくうちに、徐々に実感していくのだと思います。
公的な活動についてですが、大学在学中は学業を優先させていただきながらにはなりますが、少しずつ携わっていくことになると思います。
周りの方々からご助言をいただきながら、一つ一つに丁寧に取り組み、成年皇族としての自覚を持ち皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っております。

秋篠宮さまが「料理」プライベートな一面も

今回の会見について、秋篠宮さまと30年以上親交があり、悠仁さまの幼少時代を知る、ジャーナリストの江森敬治氏は…。

ジャーナリスト 江森敬治氏:
目の前にたくさん記者の方がいらっしゃるんですけども、右から左、左から右という感じで、全体を見渡すような形で、どなたにもよく伝わるような形で、そういう思いで 答えていらしたところが、非常に印象に残っております。
(昔)秋篠宮さまとお会いしている折に、紀子さまが悠仁さまを連れて、お部屋に入ってこられたんですよね。その時、幼稚園の頃の悠仁さまですから、今のような感じとはまた全然違いまして、本当に元気いっぱいというか、とにかく、こう、ぐるぐるぐるぐる…あの椅子の間だとか、テーブルの前とかを走り回っている、そういった姿が強く印象に残っておりますので、今回の会見を見まして、本当に落ち着かれて、堂々とされて、立派に成長されたなという。

悠仁さまは、この日、原稿も見ず 約30分間記者からの質問に答えられました。
会見の中では、自身のプライベートな面についてもお話が。

悠仁さま:
自分自身の性格というものは、なかなか分かりにくいものではありますが、様々な場面で緊張してしまうところがあるように思います。こうして、皆さまとお話をしていましても緊張しております。
長所は、興味のあることを徹底して追求することができるところだと思います。言い換えると、心ひかれるものに対して没頭できるということです。 例えば、夏の休日にお昼過ぎから、林の中や池の周りでトンボを観察していますと気がついたら、日が暮れてしまっていたということもよくありました。

ご家族についても、秋篠宮さまがスクランブルエッグなどの卵料理を作ってくれることがあり、「かたさもふわふわにできるようにというところで、こだわりを見せていたように感じます」と、意外な一面についても話されました。

30年以上交流がある江森氏も、秋篠宮さまが料理をするということは初めて知ったといいます。

ジャーナリスト 江森敬治氏:
私も初耳でした。料理をするというのは…。びっくりです。
秋篠宮さまと悠仁さまって、すごく親しいのでね。仲がいいので、やはりそういう父親の素の部分というかね、本当にその飾り気のない部分も、息子としてはきちっと見ているんだなっていう感じがすごくしますね。

成人を迎え“結婚観”についても

悠仁さまへの質問は、海外留学への関心や、結婚観についても及びました。

悠仁さま:
海外に行くことによって今までとは異なる経験をすることができたり、様々な国や地域から集まった人々や、いろいろな文化に出会えたりすることができると思います。
父や姉も留学をしていたことがありましたし、母も海外で生活していた時期がありました。家族の意見もよく聞いて、検討してみようと思います。
続けて、結婚についてですが、理想の時期や相手についてまだ、深く考えたことはありません。

18歳の悠仁さまに結婚についての質問が出た理由について、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員は、皇位継承順位2位という、将来の皇室を担うお立場であったため、そのような質問が出たのではないかといいます。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
18歳というお立場ではありますけれども、今後の将来、結婚の問題などについても、これから伴侶になられる方、皇族をどういう方が支えていただける方だとお考えなのかなど、お伺いする貴重な機会でしたので、そういった質問も、あったというふうに理解しています。

成年皇族としての第一歩を踏み出された 悠仁さま。天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻への思い、皇室の在り方についても明かされました。

悠仁さま:
象徴天皇の存在につきましては、上皇陛下がお考えになってこられ、天皇陛下が先日の記者会見でおっしゃっていましたように、常に国民を思い、国民に寄り添う姿なのではないかと思います。
また、皇室のあり方につきましても、天皇陛下のお考えのもと、人々の暮らしや社会の状況に目を向け続けていくことが重要であると思います。
そして、出会いを大切にして、人々の幸せを願い、気持ちに寄り添い続けることが重要であると思います。
(めざまし8 3月4日放送)