アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は、カメラの前で激しい口論に発展する異例の展開となった。

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トランプ大統領:
あなたの国は大きな危機に直面している。

ゼレンスキー大統領:
答えていいですか?

トランプ大統領:
いや、君はたくさん話した。あなたの国は大きな危機に直面している。

ゼレンスキー大統領:
分かっている。

トランプ大統領:
あなたは勝っていない。

ゼレンスキー大統領:
分かっている。

トランプ大統領:
勝てない。

ゼレンスキー大統領:
…。

トランプ大統領:
しかし我々と組んだらうまくいく可能性が非常に高い。

会談は、トランプ氏とゼレンスキー氏の外交姿勢などを巡る意見交換がヒートアップし、激しいやりとりに発展した。

トランプ大統領:
あの愚かな大統領を通して我々は3500億ドルを与えた。

ゼレンスキー大統領:
アメリカが選んだ大統領だ。

トランプ大統領:
軍事装備を与えた。兵士は勇敢だが、我々の装備が必要だった。

ゼレンスキー大統領:
話すために招待したのでは?

トランプ大統領:
我々の装備がなければ、戦争は2週間で終わっただろう。

ゼレンスキー大統領:
3日でしょう。プーチンから聞いた。

トランプ大統領:
3日以内かもな。

冒頭の友好ムードが一転し口論の場となった会談は、カメラの前で双方が意見を主張し、お互いを批判する展開となった。

会談では、トランプ氏が支援の見返りとして求めているウクライナの鉱物資源を巡り、共同開発などで合意する予定だったが、文書への署名は取りやめとなり、会談後の共同会見も行われなかった。

会談を終えた後、トランプ氏は記者団に対し不快感を示した。

トランプ大統領:
彼の立場からは、うまくいかなかったと言える。彼は無理しすぎた。

トランプ氏はゼレンスキー氏について「彼は戦い続けることを望んでいる」と指摘した上で、再び会談する可能性については「できない」と否定している。

一方、ゼレンスキー氏はFOXニュースの番組のインタビューで、口論は「良くなかった」と振り返った。

ゼレンスキー大統領:
口論は双方とって良いことではないしかし、ウクライナ人のロシアに対する態度を変えることはできない。

ゼレンスキー氏はトランプ氏に謝罪する義務は「ない」と否定したが、関係の修復は可能だとの認識を示し、「我々の味方をして欲しい」と訴えた。
(「Live News days」3月1日放送より)

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