アメリカ・シカゴの空港で25日、旅客機の着陸直前に小型ジェット機が滑走路に進入し、衝突寸前となった。
旅客機は接触寸前で高度を上げ、接触事故は免れた。
管制塔の停止指示を小型ジェット機が無視した可能性があり、航空当局が原因をくわしく調査している。

着陸直前に滑走路に「小型ジェット機」進入

アメリカで航空機事故が相次いでいる。
25日、シカゴの空港で旅客機が着陸態勢に入ると、突然小型ジェット機が横切り、あわや衝突寸前の事態となった。
旅客機はなんとか高度を上げ、接触は免れた。

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衝撃的な映像が撮影されたのは、「シカゴ・ミッドウェー国際空港」だ。
あらためて恐怖の瞬間を捉えた映像を見てみると、太陽を背に着陸態勢に入った旅客機がタイヤを降ろし、いよいよ滑走路に着陸しようとした瞬間、左側から小型ジェット機が進入した。旅客機は、間一髪のところで高度を上げ、接触を免れた。

当時、旅客機に乗っていて、“九死に一生を得た”人はこう語っている。

衝突を免れた旅客機の乗客:
墜落事故などが相次いでいたので、飛行機に乗るのが少し不安でした。それでも無事に着陸できて、パイロットにとても感謝しています。

「そこから動かないで」管制塔の指示を無視する小型ジェット機

FAA(連邦航空局)などによると、管制塔はこの直前、小型ジェット機に何度も止まるよう指示していたという。

管制塔:
滑走路の手前で待機だ。そこから動かないでください。

旅客機のパイロット:
管制塔へ。われわれ「サウスウエスト2504便」は着陸し直します。なぜこんなことになったんですか?

「フライトレーダー」で見てみると、だんだんと近づいて行く2つの機体が衝突寸前、ギリギリのところで接触を避けている。

航空当局は、小型ジェット機がなぜ指示に従わなかったのか、調査を開始している。
(「イット!」2月26日放送より)

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