地球上最悪の侵略植物とも言われる南米原産の水草が、岡山県で初めて確認されました。繁殖力が強く、水路をふさいだり農業に被害が出たりする可能性が指摘され、県が駆除を検討しています。
この水草は南米原産のヒユ科の多年草で、特定外来生物の「ナガエツルノゲイトウ」。乾燥に強く、わずかに根が残っていれば再生するという特徴があります。
茎は1メートルほどですが、日当たりが良い場所では、大量に発生して水路をふさぎます。また、田んぼで繁殖した場合、稲を倒すこともあります。
見つかったのは倉敷市真備町地区の小田川の河川敷です。今は枯れたような姿で一見、分かりませんが、1月24日に約5キロの間で9カ所生息しているのが確認されました。
今後、小田川の治水面に影響を及ぼす可能性があるこの植物。県は、「生息域がこれ以上広がらないよう早期に対応する」として、4月以降、新芽などの状況を調べた上で駆除することにしています。
もともと鑑賞用だったものが広がったと考えられていて1989年に兵庫で確認後、香川や鳥取、島根など25都府県で確認されています。