アメリカ・フロリダ州で7日、暴行容疑の男が警察の制止を振り切り、約10分にわたる逃走劇を繰り広げた。
警察が車のタイヤをパンクさせても男は逆走し続け、最終的に停車中の車に衝突。
なおも逃げようとしたところに警察犬が突進し、男を取り押さえた。
車内からは、弾丸の入った銃や違法薬物が発見されたという。
逃走を阻止し事件解決に大きく貢献した警察犬は、誇らしげにほえていた。

暴行容疑の男が逃走…約10分に渡る逃走劇

アメリカ・フロリダ州で7日、撮影されたのは映画さながらの逃走劇だ。

拳銃を構えた警察官の前で、車から顔を出す男。
男は警察官に、「車から降りろ!」と指示されていた。

警察官に止められていたのは暴行容疑の男(Volusia Sheriff's Office)
警察官に止められていたのは暴行容疑の男(Volusia Sheriff's Office)
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「俺が何したっていうんだよ!」ととぼけていたが、男には凶器で人を脅し暴行した容疑で逮捕状が出ている。

その時、突然男がアクセルを踏み込み、逃走を始めた。
すかさず警察はタイヤをパンクさせ、車の動きを止めようとした。

逃走を図るも一時車が暴走する様子(Volusia Sheriff's Office)
逃走を図るも一時車が暴走する様子(Volusia Sheriff's Office)

すると車はバランスを崩し、くるりと回転。
ところが、それでも男は止まらなかった。

“捕まえてみろ”とばかりに交差点に近づくと、車の間をスルスルとすり抜け、そのまま逆走した。

大捕物で“ガブリ”警察犬の活躍で男確保

逃走劇は約10分続いたが、その終わりは突然訪れる。
停車中の車に勢いよく衝突し、ようやく止まったかと思いきや、男はまだ逃げようとしていた。
そこへ“もう逃がさない”とばかりに、男めがけて一目散に駆け寄る黒い影があった。

警察犬だ。

犯人を捕まえようと近づく警察犬の姿(Volusia Sheriff's Office)
犯人を捕まえようと近づく警察犬の姿(Volusia Sheriff's Office)

「伏せろ!地面に伏せろ!」と警察官が命令し、警察犬にかまれた男は、ようやく取り押さえられた。

地面に押さえつけられ拘束された男(Volusia Sheriff's Office)
地面に押さえつけられ拘束された男(Volusia Sheriff's Office)

ひと仕事終えた警察犬は、「ワン!ワン!ワン!」と、確保される男にこれでもかと威嚇を続けていた。

その後、男の車からは、弾丸の込められた銃や違法薬物が入ったバッグが見つかったという。
(「イット!」 2月25日放送より)

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