兵庫県議会の百条委員会が斎藤元彦知事に関する報告書の素案で、パワハラ疑惑について「おおむね事実」と記載したことが分かった。

「おおむね事実」「パワハラの可能性」に知事は「コメント差し控えたい」

先ほど行われた定例会見で、この件について問われた斎藤知事は「百条委員会から正式な報告書が提出されていない段階ですのでコメントは差し控えたいと思います」と回答した。

この記事の画像(22枚)

ーー報道については承知されている?
斎藤元彦知事:

えっと報道は見てはいますけど、いずれにしても非公開の会議ですから内容や資料については出ていないはずですので、いずれにしましても正式な報告書が提出されていないこの段階でのコメントは差し控えたいと思っています。

2024年、元県民局長が文書で告発した斎藤知事によるパワハラなどの疑惑。百条委員会は18日、各会派の意見をとりまとめた調査報告書の素案を非公開の協議会の場で提示した。

県の関係者によると、この素案には斎藤知事が出張先で職員らを叱責したとする疑惑などについて、「おおむね事実」「パワハラの可能性がある」と記載されたという。

また、調査報告書の素案では、疑惑の調査終了前に元県民局長を処分した兵庫県の対応について、「公益通報者保護法の観点で問題がある」として懲戒処分の撤回を提言しているという。

ただ、これらの素案の内容については、県議会の第二会派である日本維新の会が否定的な意見を示していて、内容が変わる可能性がある。

「ハラスメント研修をしていくのも対策の一つ」

渦中の斎藤知事は、これまで百条委員会に出席した際、次のような回答を繰り返してきた。

「記憶がないということはありますけども」「記憶は正直ありません」「記憶にないですね」

19日の記者会見で百条委員会からパワハラを指摘された場合、どう対応するかについては「百条委員会の結果報告がどのようになるかということがわからないので、コメントが出来ないというのが現状ですけども、先日の公益通報の結果を踏まえてハラスメント研修をしていくと。そういった研修もしっかりやっていくということが、まずは出来る対策の一つだと思っていますので、そこをしっかりやっていきたいと考えています」と応えた。
(「イット!」2月19日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(22枚)