明治安田J2リーグのロアッソ熊本。熊本市出身で今シーズンキャプテンを務める岩下航選手に注目する。キャプテン就任の背景、そして今シーズンにかける思いを聞いた。

今シーズンは完全移籍でロアッソ熊本に

岩下選手は熊本市出身のディフェンダーで現在25歳。高校は群馬の強豪・前橋育英へ。前橋育英は、2025年の選手権で優勝したが、岩下選手も高校時代、準優勝に輝いている。

この記事の画像(8枚)

大学卒業後の2021年、大卒ルーキーでロアッソに加入。その後、2年はJ1の柏レイソルでプレーするが、2024年に再びロアッソへ。

昨シーズンは『期限付き移籍』で36試合に出場し3ゴール。今シーズンは『完全移籍』でプレーする。

浜田アナウンサー:
よろしくお願いします。始動から1カ月、チームの雰囲気は?
岩下航キャプテン:
新しく入ってきた選手もすごく生き生きしていて、みんながいいパフォーマンスを出してくれているので、いい競争ができている。すごく充実した1カ月と思う
浜田アナウンサー:
過去にキャプテンの経験は?
岩下航キャプテン:
ないです。初めてです。大木さんに言われて『やれるか?』と言われて…。

監督が岩下選手にキャプテン打診の瞬間

こちらは練習初日、岩下選手がキャプテン就任を打診されている場面。我々のカメラは戸惑う表情を捉えていた。

岩下航キャプテン:
「やべぇ」という顔している。「どうしよう」みたいな。最初、戦術の話かなと思って…呼ばれたので行ったけど。びっくり。言われると思っていなかった

指名をした大木武監督に迷いはなかったようで、「プレーも、気持ちも、引っ張っていける選手だなと。J1も経験しているし。うってつけだと思った。任せたぞ、とそれだけです」と話した。

浜田アナウンサー:
うれしい言葉ですね
岩下航キャプテン:
すごくうれしかった
浜田アナウンサー:
即答だった?
岩下航キャプテン:
最初は「まじすか?」と言いました。「本当ですか?」と。でも時間をかけたら大木さんにも言われるだろうし、もう「やるなら、やろう」と、あそこで決めた

岩下選手「得点にもこだわりたい」と意欲

こうして人生初のキャプテンになった岩下選手の魅力というと、球際の強さや積極的な攻撃参加。「今年は去年以上に点に絡みたい」と言う。

岩下航キャプテン:
守備の球際や目の前の相手に負けないところを見てほしいけど、得点にもこだわりたい。「点も取りたい」という思いは常にあるので、得点に関わるところも見てほしい
浜田アナウンサー:
TVをご覧の皆さん、ぜひ注目を
岩下航キャプテン:
今年こそはJ1に上がるためにホームでいっぱい勝って、最後にホームでシャーレを掲げることを目標にしているので、みんなで、熊本全員で頑張っていきたい
浜田アナウンサー:
充実のシーズンにしてください。ありがとうございました

10人の新戦力が加わり迎える今シーズン。岩下選手は「覚悟を持ってキャプテンを引き受けた」と話し、完全移籍となったことについても「生まれ育ったこの熊本のチームで優勝したい」と話した。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。