駅前で作業する青い服の集団は日本で唯一のガム専門清掃隊です。

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ガムクリーン・宮本晴一さん
この黒い点々が全部ガムです。特にこういう壁に近いところとかは、ガムのポイ捨てが多いです。

気になるその取り方は・・・

地面にこびりついたガムを160℃の熱で柔らかくし、洗浄液でこするだけ。すると、ものの10秒ほどでピカピカに!

専用の機械で路上のガムを取り除いているのは宮本晴一(みやもと・せいいち)さん59歳。この道24年のプロフェショナルです。

ガムクリーン・宮本晴一さん
ゴミは手で拾えるじゃないですか。ポイ捨てされたガムは一度固まるともう手では取れなくなるので…。街の汚さというかマナーの悪さを測るバロメーターになると思うんですよね。

「路上の汚れ」は「治安の悪さ」の表れ。

宮本さんは、“安心して生活できるきれいな街を作りたい”と駅前の歩道や商店街などを中心に、20年以上ガムをとり続けているんです。

ガムクリーン・宮本晴一さん
電車とかいろんな交通インフラがありますけど、歩道は人々に一番近いインフラだと思っているんです。歩道を歩かない人っていうのはほぼいないですよね。

ガムクリーン・宮本晴一さん
僕たちがガム清掃をやっているところを見てもらえれば、吐き捨てのガムが減っていくという風に思っています。

始めた当初は、年間1件しか依頼のなかったガムの清掃。

それでも根気強く活動を続け、今では年間150カ所以上で街を綺麗にしています

ガムクリーン・宮本晴一さん
綺麗にする努力をしている街っていうのは、快適で心地がいいと僕は思っているので、だからそれを皆さんも感じてもらいたい。

ガムのポイ捨てがゼロの世の中になりますように。

皆が気持ちよく暮らせるために、宮本さんのガム清掃活動はあすも続きます。

(イット! 2月6日放送より)