大手スーパーが近く新潟市内に新たに2店舗をオープンさせる。古町地区ではスーパーが相次いで閉店し、買い物の不便さも懸念される中、新店舗の誕生は人々の生活にどのような変化を生み出すのだろうか。
スーパーの閉店相次ぐ古町地区
新潟市中央区の清水フードセンター西堀店。張り紙が長年の利用への感謝と2月24日での閉店を知らせている。

利用客からは「ちょっと不便なところもあるが、こればかりはこっちが希望しても相手があることだから」「また買い物が大変になるなと思って。1月にはイトーヨーカドーもなくなったし」など嘆く声が聞かれた。
1月26日に閉店したイトーヨーカドー丸大新潟店に続くスーパーの閉店に利用客からは戸惑う声も聞かれる。
「この先は、ほぼ車で買い物に行くのでしょうがない。白山に移るので、そちらも行ってみようと思う」
お弁当・ベーカリー充実!市役所近くに新店舗
まもなく閉店する清水フードセンター西堀店の代わりとなる店舗が、近くに市役所がある『イオンスタイル白山浦』だ。

イオンリテール北越信越カンパニーの町野弘幸事業部長は「清水フードセンター西堀店のスクラップアンドビルドのビルドという位置づけでの新規出店が白山浦」と説明。
2023年に清水フードを展開する清水商事を吸収合併したイオンリテール。
3月27日にオープンするイオンスタイル白山浦は、清水フードセンター西堀店から約800mの場所に立地。周辺には市役所や学校があり、昼間の人口が多いことからお弁当やベーカリーを充実させた店舗になるという。

町野事業部長は「買い物の空白地帯をつくってはいけないと我々も思っている。だからこそ、西堀を閉店して、できるだけ早く白山浦をオープンさせたいというふうに計画をしている」と話す。
「買い物の空白地帯をつくらない」という思いから、新しい店舗はバス停が近いことをアピール。また、買った商品をその日のうちに自宅に届けるサービスの利用も呼びかける。
国道8号沿いにも新店舗「競争ではなく一緒に盛り上げたい」
もう一店舗、3月18日にオープンするのは、清水フードセンター黒埼店の後継となる『イオンスタイル黒埼』だ。

国道8号沿いに位置する店舗で、周辺にはすでにスーパーを含め、多くの商業施設があるが、「競争店という位置づけではなく、一緒に盛り上げていきたい」と町野部長は意気込む。
大手スーパーの新たな展開が、新潟市に買い物の新たな構図を生み出そうとしている。
(NST新潟総合テレビ)