ガソリンの表示価格を巡る疑惑で新たな証言です。長野市内のガソリンスタンドの間で店頭表示価格に関する電話連絡あったとされる点について関係者は値上げ・値下げを「ほぼ強制する内容」と証言しました。

関係者:
「『いつから何円上げです』『いつから何円下げです』というような電話は(ある)連絡網ですかね。組合の中で役割が決まっているので、そういった人が各店に電話するというような習慣」

電話取材に応じた、ガソリンスタンドの関係者。少なくとも数年前からスタンドに直接、店頭表示価格を指示するような電話があることを明かしました。

相手は、県石油商業組合の関係者だと言います。

店頭表示価格をめぐっては長野市内の複数系列のガソリンスタンドの間で電話で事前調整していた疑いが浮上。組合も調査に乗り出しています。取材に応じた関係者は「電話連絡」を認めた上で、価格を指示する「強制的なものだ」と証言しました。

関係者:
「価格の替え漏れみたいなことがあった時には、電話来ます。『おたくどうなってんの?』みたいな。受け取り方ですけど、うちは、脅迫とか脅しだととってました。組合に加盟しているところはほぼ強制だし、していないところはお願いベース」

さらにクーポンなどによる表示価格からの値引きは「最大10円まで」という独自ルールもあるとしています。

事前調整の疑いについて組合は関与を否定しています。

県石油商業組合・高見沢秀茂理事長:
「組合としてコンプライアンスに違反するようなことは一切ない。一部、下部組織でもし行われていたなら速やかに是正し県民の信頼回復に努めたい」

県は先週、組合に全県を対象に調査し、報告するよう求めていて組合は2週間をめどに結果を報告する方針です。ただ、関係者はその組合による調査にも疑問を抱いています。

関係者:
「(調査に協力は?)そういう強い指導をしてくるところに答えなきゃいけないんですから、正しい答えなんて言えないですよね、よっぽど勇気なければ。やはり適正な、それぞれがそれぞれの商売をして、ほかの業界と同じようになればいい」

長野放送
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