2月7日夜、新潟市で降雪量が急激に増え、気象台は顕著な大雪に関する気象情報を発表した。交通機関は麻痺し、帰宅できない帰宅難民の姿も多く見られた。大雪から一夜明け、街には、除雪作業に追われる人の姿が見られた。

景色が一変…新潟市で記録的大雪

2月7日夜に降雪量が急激に増えた新潟市。8日午前0時までの12時間に降った雪の量は、新潟市中央区で50cm、新潟市東区で43cm、佐渡市相川で38cmで観測史上最大となり、新潟市には「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された。

この記事の画像(34枚)

この大雪によって、集中除雪のため、県内の高速道路や国道は全て通行止めとなったほか、JRの在来線も運転見合わせが相次いだ。こうした状況に、7日深夜の新潟駅には、家に帰れない帰宅困難者の姿が多く見られ、タクシー乗り場には長い列ができていた。

「カラオケで一晩…」帰宅難民も

一夜明け、早朝の新潟駅は、在来線の運転見合わせにより電光掲示板の表示はなく、電車の運行再開を待つ人の姿が見られた。新発田市へ帰る予定の人は「きのう帰ろうとしたら動いていなかった。帰る手段がない。心から帰りたい」と疲れた様子を見せていた。

また、東京から帰ってきて、新潟市北区に自宅がある人はカラオケで一晩を過ごしていたと明かした。「待ってるしかない。ちょっと辛い。妻に連絡したら無理だと言われたので、自分で帰るしかない」

車のスタックに倒木被害 除雪に追われる人も

市街地でも朝から除雪作業に追われる人の姿が多く見られた。歯科医院の駐車場の除雪をしていた人は「まず家から出るのに、娘から手伝ってもらってやっと出てきて、ここに来たらこの雪で…これを全部除雪しないといけない」と話した。

この大雪によって、ゴミ収集車はスタックし、市内では倒木の被害も発生。大きな木が道路に倒れたため、通行止めの措置が取られていた。また、8日に入試が行われる予定の新潟青陵大学は試験の開始時間を2時間繰り下げて対応した。

記録的なドカ雪によって、混乱が続いている新潟市。大雪のピークは過ぎたものの、除雪作業中の事故などには十分な注意が必要だ。

(NST新潟総合テレビ)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(34枚)
NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。