3月末に閉店する長野県松本市の井上百貨店です。1月から客に思い出やメッセージをカードに書いてもらっていて、集まった多くのカードを「モザイクアート」にして展示を始めました。

松本市の井上本店。正面入り口に2月5日、貼り出されたのが大きな「i」のロゴ。
近くで見ると、たくさんのメッセージが。

(客からのメッセージ)
「50年前、井上から婚約指輪、主人がプレゼントしてくれました」
「サンキュー!松本の歴史あるお店の閉店。寂しさでいっぱいです」

1885年に呉服店として創業した井上。1979年には本店が現在の場所に移転し多くの市民に愛されてきました。しかし、建物の老朽化や利用者の減少などで3月末に閉店します。

今年の初売り以降、店はメッセージカードを置いて客の思い出などを募集。これまでに集まった400枚以上をモザイクアートにしました。

「i」のロゴマークは、井上の頭文字と「愛」の意味が込められ、本店が移転したときから使っています。

訪れた客:
「すごく寂しい気持ちでいっぱいです。皆さんのいろんな思い出を残されていて、素すてきだなと」

メッセージは今も募集中で、今後モザイクアートに追加されます。

メッセージを書いた客:
「小さい頃から井上さんに行くのが楽しみだったので、寂しくなります」

井上本店・上嶋保店長:
「結構『ありがとう』という言葉が入っていて、こちらの方がありがとうという感じです」

モザイクアートは閉店日まで展示されます。

長野放送
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