鹿児島市・桜島の港で、イルカが大群で泳ぐ姿がカメラにとらえられた。
撮影者によると、イルカの群れは20頭以上で、岸から20メートルくらいの距離まで近づいて泳いでいたという。
専門家は、港にある養殖のいけすからこぼれる餌に集まる魚を狙い、岸に近づいて来たのではないかと推測している。

港近くで優雅に泳ぐイルカの群れ

鹿児島市・桜島の港で1月24日午前10時過ぎに撮影されたのは、水しぶきを上げながら水面から見え隠れする背びれ。
ゆったりと泳ぐ、イルカの群れの姿だ。

20頭以上もの群れで泳いでいたイルカたち(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
20頭以上もの群れで泳いでいたイルカたち(FNN投稿サイト「ビデオPost」)
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撮影者によると、イルカは20頭以上の大群で泳いでいたという。

また、イルカとの距離について、「(岸から)20メートルぐらい手前まで近づいてきて、結構それは迫力がすごくて。感動というか、本当にびっくり仰天」と語った。

港に現われる理由は…“いけす”の餌狙い?

なぜイルカの大群が港に現れたのか、取材班は、かごしま水族館に話を聞いた。

かごしま水族館 海獣展示係・中村潤平さんが解説するイルカの行動(イメージ画像)
かごしま水族館 海獣展示係・中村潤平さんが解説するイルカの行動(イメージ画像)

同館の海獣展示係の中村潤平さんは、「ああいう岸際に群れで出現するのは、基本的にミナミハンドウイルカですね。養殖のいけすがあるということは、その餌、こぼれたりするので、それを狙って、網の外に小さな魚、大きな魚も集まってくる。それをイルカが狙っているっていうのは、1つの理由だと思いますね」と解説する。

実はイルカの観測が多い桜島
実はイルカの観測が多い桜島

桜島は、ブリやカンパチなどの養殖が盛んで、餌となる魚が豊富に集まるため、陸上からでもイルカの群れを間近に見られる“観測スポット”がたくさんあるという。

桜島付近で見られるイルカについて、中村さんは、「こんな市街地の身近な場所で見られるっていうのは鹿児島ならではですね」と話している。
(「イット!」 2月4日放送より)

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