「イトーヨーカドー南松本店」(長野県松本市)の閉店に伴う離職者を対象とする再就職支援の説明会が開かれた。松本地域では「松本パルコ」と「井上百貨店」の閉店も控えており、3月までに合わせて261人の離職者が見込まれている。ハローワークが再就職の支援に力を入れている。
「閉店はショック」と元従業員
1月30日の説明会には、1月13日に閉店したイトーヨーカドー南松本店の元従業員58人が参加した。雇用保険の受給手続きや今後の就職セミナーのスケジュールなどについて説明を受けた。
元従業員の一人は「仕事にやりがいを感じていたので、ずっと続けたいなという思いが強かったので閉店は本当にショックの一言でした」と心境を語った。再就職については「自分のこれからの可能性も考えているので、いい所があれば県外でも、地元が一番ですけど」と話した。

別の元従業員は「新しい職場の人間関係とか、最初からのスタート正直不安。これから励まし合いながら、再就職に向けて頑張りたい」と決意を示した。
261人の離職者支援へ
松本市では2025年3月末までに松本パルコと井上百貨店本店の閉店も決まっている。テナントの従業員なども含めると、3店舗合わせて261人の離職が見込まれている。

このうち105人がすでにハローワークに求職の申し込みをしているという。ハローワークは市や商工会と協力し、合同就職面接会などを予定している。
ハローワーク松本の池上仁所長は「3店舗の離職者の方を採用したいという企業も相当多くいるのも事実。再就職に結びつけるようにわれわれとしても寄り添った形での支援を進めていきたい」と話している。
(長野放送)