「第44回大阪国際女子マラソン」。1月26日午後0時15分に、ヤンマースタジアム長居をスタートしたランナーたちは、大阪の街へ走り出した。

■【動画で見る】ニューヒロイン誕生・小林香菜選手 残り800mで追いつき日本人トップでゴール【大阪国際女子マラソンハイライト】

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結果は、小林香菜選手(23・大塚製薬)が日本人1位、全体2位でゴール。

優勝はエチオピアのウォルケネシュ エデサ選手(32・エチオピア)。

パリ五輪6位入賞の鈴木優花選手(25・第一生命グループ)が日本人2位、全体3位となった。

■「大阪国際は国内女子の最速レース」とイメージを語っていた小林選手

小林香菜選手(23)は、早稲田大学の『ランニングサークル出身』という異色のランナー。

大学時代から市民マラソンに挑戦し、前回の大阪国際女子マラソンではネクストヒロインとして出場した。

大塚製薬の陸上競技部に入り、1年目から駅伝でも好走。昨年12月の防府読売マラソンでは大幅に自己記録を更新。自身初の海外高地合宿も積み、今回のレースで飛躍を目指してきた。

以前のインタビューで小林香菜選手は、大阪国際女子マラソンについて「国内女子の最速レース」だと話していた。

小林香菜選手:(大阪国際は)前回の前田さんの記録とかありますし、国内の女子の最速レースみたいなイメージがあります。(前田穂南選手は)練習も、精神的にも、すごいずっと懸けてきたものがあると思うので、計り知れない努力をされてきたんだなって思います。

小林香菜選手:タイムとか順位とかよりも、その先頭集団にどこまでついていけるか。そこで勝負したいなって思います。

■残り800mで小林選手が日本人トップに

小林選手は24キロ近くで先頭集団からいったん遅れたが、そこから驚異的な追い上げを見せた。

レース終盤、それまで日本人トップで走っていた鈴木選手と約5メートルの差で長居公園に戻ってきた小林選手。ゴールまで残り800メートルのところで鈴木選手に並び、一気に抜き去った。

そのまま力強いラストスパートで、小林選手が日本人トップでゴールした。

■自己ベスト大幅に更新した小林香菜選手

小林選手のこれまでの自己ベストは、2024年の防府読売マラソンで記録した2時間24分59秒。

また去年の大阪国際女子マラソンではネクストヒロインとして出場し、2時間29分台を記録していた。

今回、2時間21分19秒でゴールし、自身の記録を大幅に更新した。この記録は日本人歴代10位の記録となる。

(関西テレビ 2025年1月26日)

関西テレビ
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