JR長野駅前で1月22日夜に起きた刺傷事件で、男女3人が刺され、1人が死亡、2人が重軽傷を負った。事件発生から3日目、地域に悲しみが広がっている。長野駅前に設けられた献花台には多くの住民が花を手向け、亡くなった49歳の男性を悼んでいる。男性は地域活動に積極的に参加し、サッカークラブで子どもたちを指導していて、指導を受けた中学生は「みんな大好きだった」と話した。
友人が涙ながらに「本当に悔しい」
亡くなった男性と事件の直前まで食事をしていた友人男性は、涙ながらに声を振り絞った。
「週一回は一緒に食事をしていました。いつも別れるときは『気を付けて帰って下さいね』と言っていたけどこういうことになってしまって。私が恐らく最後に彼と話したと思う。まさか、こういうことが起きるって今でもちょっと信じられない」

友人は男性の人柄を偲び、「本当にいい人で、人の悪口も言わないし、優しいし、子どもたちにもサッカーを熱心に教えて本当に悪いところが見当たらない」と語った。そして、「そんな人が本当にふざけたやつにそうやってやられて、みんな悔しがっています。本当に悔しいです」と悲しみをあらわにした。
20年来の友人「とてもやさしい」
亡くなった男性と20年来の友人は、男性の人柄を振り返った。
「とてもやさしくて、人懐っこい子でした。ニュースを見て、ほんとかなと思ってメッセージ送りました」

しかし、返信は返ってこなかった。
友人は「安心して過ごせるようにお願いしたいと思います」と述べ、事件の再発防止を願った。
「みんな大好きだった」教え子の声
亡くなった男性は、市内のサッカークラブで子どもたちを指導していた。指導を受けていた中学生は、次のように語った。
「小3から小6まで教えてもらった人柄が良いコーチ。みんな大好きだったんで悲しい」

男性は子煩悩で、地域の活動にも積極的に参加していたという。その優しさと熱心な指導ぶりは、多くの人々の心に深く刻まれていた。
事件発生から3日。
長野駅前の献花台には多くの人々が訪れ、花を手向けている。
突然の悲劇に、地域全体が深い悲しみに包まれている。
(長野放送)