武藤容治経済産業相が1月23日に熊本・菊陽町のJASMを訪れ、第1工場の稼働状況などを確認した。武藤経産相は木村熊本県知事をはじめ熊本県内企業の関係者らと懇談し、「世界に向けた、新しい日本の起爆剤として今後も連携したい」と述べた。

武藤経産相がTSMC第1工場を訪問

1月23日午後に熊本・菊陽町のJASMを訪れた武藤容治経済産業相。

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TSMCのジョナサン・リ副社長などが出迎え、第1工場について「去年から大量生産を開始し、いい歩留まりを記録している」と順調な生産体制が築けていることを説明した。

これに対し、武藤経産相は「半導体やAIに対し、今後7年で10兆円を超える支援の枠組みを決定した。今後もさらなる投資を期待したい」と述べた。

その後、木村知事をはじめ菊陽町や大津町の町長、熊本大学や企業の代表らと懇談。TSMC進出による効果や今後の課題などについて意見を交わした。

木村熊本県知事は「大きな柱がサイエンスパーク構想です。台湾で何が進んでいるかというと産学連携です。産学連携を強力に後押しする場を日本国内にもつくっていくべき」と述べた。

また、肥後銀行の笠原慶久頭取は「中小企業の設備投資助成制度を一層拡充するとか、産業集積に伴う社会問題の解決、渋滞という話もありましたが、それに向けて一層ご支援をいただきたい」と要望した。

またこの中で、JASMのYHリャオCEOが今後2030年までに間接原料の60%を日本で調達する目標があることなどを明らかにし、「国による前向きな投資が必要」との認識を示した。

経産相「『日本の起爆剤』として応援」

武藤経産相は「皆さんの生の声を聞いて素晴らしい意気込みを感じた。今後とも皆さんといろんな形で意見を伺い、連携をとりながら世界に向けた新しい『日本の起爆剤』として頑張って応援したい」と、意見交換後に答えた。

TSMCでは、第1工場に隣接する土地で第2工場を建設する予定で、2025年年3月までに建設を始め2027年末までの本格稼働を目指している。

(テレビ熊本)

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