ラストインカレを締めくくり、「山あり谷ありで、スケートの方で山があったら授業の方でこう(谷に)なったり。それの繰り返しだったんですけど、何とかここまで来ることができたという感じでした」と大学4年間を振り返った。

今後に向けては来年も大学で学び、スケートを1年続けるとのことだ。

国体で現役引退決意の鈴木楽人

ひときわ大きな声援を受けながら最後のインカレを終えた、鈴木楽人(法政大学)は14位だった。

今月末の国体で現役引退を決意している鈴木は、今年全日本出場まであと一歩届かず、悔しさをにじませた。それでも大学4年間のスケート人生を振り返ってもらうと、鈴木はこう語った。

インタビューで涙を見せた鈴木楽人
インタビューで涙を見せた鈴木楽人

「1年生の時に出た全日本選手権で、羽生結弦さんや宇野昌磨さんといったテレビで見ていた存在の方たちと同じ試合に出られたことが本当にうれしかったです。2、3年生はちょっとジャンプに苦しんだと思っていて、気持ちとかだいぶ沈んでしまったりして、苦しい2年になりました。4年生になってジャンプの調子もすごくよくて、すごく良いプログラムを作ってくださって、バッチリの状態でこのシーズンを過ごしたんですけど、全日本に届かなくてすごく悔しい気持ちがあって…。それでもMFアカデミーのみんなだったり、周りのみんなが励ましてくれたりして声をかけてくださって、本当に仲間に救われたなという4年間になりました」

周りに助けられながらスケート人生を全うした鈴木は、卒業後も何かの形でフィギュアスケートに関わるそうだ。

次戦現役ラストの大会となる国スポでは、「お世話になった方に恩返しの演技ができるように」と意気込んだ。

【結果】
1位 佐藤 駿(明治大学)243.64点
2位 中村 俊介(同志社大学)218.66点
3位 朝賀 俊太朗(関西大学)215.25点
4位 片伊勢 武 アミン(関西大学)211.84点
5位 吉岡 希(法政大学)210.07点
6位 大島 光翔(明治大学)206.90点
7位 杉山 匠海(岡山大学)189.19点
8位 菊地 竜生(明治大学)176.49点
9位 大中 惟吹(東洋大学)173.40点
10位 山田 琉伸(早稲田大学)171.70点
11位 戸田 晴登(東洋大学)170.88点
12位 大久保 政宗(法政大学)170.73点
13位 北村 凌大(日本大学)156.36点
14位 鈴木 楽人(法政大学)154.56点

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班