「来年はオリンピックが迫ってくるので1試合1試合を大切にしていきたい。4回転4本構成でのノーミスがまだできていないので、そこを重点的に取り組んでいけたらいいのかな」
先日行われたユニバーシアードでは、惜しくも成功とはならなかったが、4回転ルッツに挑むなど世界選手権へ向けての巻き返しに期待がかかる。
初インカレで2位の中村俊介
2位は中村俊介(同志社大学)。
去年大学入学とともに、国内ではシニア、海外ではジュニアを主戦場として戦っている中村。
「本当に楽しくて仲間意識というか、スケートは普段個人で戦っているので、みんなの応援もあって、すごく楽しい雰囲気の中で滑ることができてよかったなって思っています」

初のインカレに出場した中村は、全日本までの期間に「頑張って調整してきた」その成果が発揮され、フリーでシーズンベストを更新。
今大会を振り返ってもらうと、「今回はフリーでの課題が多く見つかって、そこをしっかり修正して世界ジュニアに繋げたいということと、あとは4回転ジャンプも練習での安定感をもっと増やして、自分に自信が持てるような練習をして世界ジュニアに臨みたい」と中村。
シニアとして挑んだ初めての全日本で2年連続の世界ジュニア出場を決めた中村は、去年4位のリベンジを誓う。
3位は朝賀俊太朗(関西大学)。
去年11月、ジュニアラストで挑んだ全日本ジュニア選手権で、念願の全日本への切符をつかんだ。

ショートではミスのあった冒頭のトリプルアクセルを成功させる。
「6分間練習が終わった瞬間にアクセルが1個も決まらなかったので、(佐藤)駿君に『アクセルってどうやって跳ぶの?』って聞きました。今聞くんかって言われたんですけど、『足を真っすぐ置け』と言われたので言われた通りにやったら跳べました」

トリプルアクセル成功の裏には演技直前、佐藤駿に聞いたというアドバイスのおかげもあったという。