2024年12月に熊本・菊陽町にあるTSMCの第1工場が量産を開始したことを受け、熊本県は1月15日に量産開始の発表後初めてとなる水質のモニタリング調査を行い、その様子を報道陣に公開した。第1工場の量産開始前後で、水質に変化があるのかを調べる。
法規制物質以外も1万種類以上調査
台湾の半導体製造大手・TSMCは、菊陽町にある第1工場が「2024年12月に量産を開始した」と発表。熊本県内では半導体関連企業の集積が進んでいて、排水などによる水質の変化について、一部で不安の声が挙がっている。

熊本県は、2023年8月から13地点の河川や井戸の水を定期的に採取して調べるモニタリング調査を実施。第1工場の本格稼働の前後で、水質にどんな変化があるのか、有機フッ素化合物など法律で規制されているもの以外も、1万種類以上の物質を調べている。

TSMCの第1工場の排水は全て熊本市北区にある熊本北部浄化センターで処理された後、坪井川に放流される。1月15日は第1工場の量産開始の発表後、初めて調査が行われ、浄化センター下流の川の水を採取する様子などを報道陣に公開した。

熊本県は、調査結果について専門委員会で検証を行い、ホームページで公開する予定だ。
(テレビ熊本)