私立の小学生、公立私立の中学生、公立の高校生1人当たりの学習費が、2023年度、過去最高だったことが文部科学省の調査で分かりました。
昨年2023年度1年間の子ども1人当たりの学校や塾などにかかった学習費は、公立の中学校で54万2475円、私立の中学校で156万359円でした。
私立の小学校と公立・私立の中学校、公立の高校で過去最高になりました。
学習費の内訳をみると、修学旅行のほか、スポーツや文化活動、習い事などの費用が前回調査した2021年度より増加していて、文科省は「コロナ禍があけ、様々な活動が再開したことが費用が増えた要因と考えられる」としました。
また、通学関係費や図書・学用品・実習材料費なども増加していて、背景には物価上昇の影響もあるのではないか、と説明しています。
一方、幼児教育の無償化や高等学校等就学支援金制度などもあり、幼稚園や高校での公立と私立の費用の差は減少傾向にあるとしました。
昨年度の幼稚園から高校までの15年間の学習費の総額は、全て公立だった場合は596万円、全て私立だった場合は1976万円でした。
幼稚園から高校までの学習費は以下の通り。(※かっこ内は前回調査の2021年度の数字)
公立幼稚園 18万4646円(16万5126円)
私立幼稚園 34万7338円(30万8909円)
公立小学 33万6265円(35万2566円)
私立小学 182万8112円(166万6949円)
公立中学 54万2475円(53万8799円)
私立中学 156万359円(143万6353円)
公立高校(全日制)59万7752円(51万2971円)
私立高校(全日制)103万283円(105万4444円)