ジョージアで、生放送中に女性キャスターが覆面集団に襲撃され、カメラマンも殴打される事件が発生した。現地では、ロシア寄り政権への抗議デモが続き、「野党寄り」とされるジャーナリストや政治家への攻撃が頻発していた。政府は関与を否定しているが、混乱は続いている。

生放送中に…女性キャスター顔面つかんで投げ飛ばされる

ジョージアで、テレビ局の生放送中に視聴者が目撃したのは、突如、覆面集団が女性キャスターを襲う一部始終だ。

女性キャスターに暴行する覆面集団
女性キャスターに暴行する覆面集団
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この直前、カメラに気がつき指をさすと、1人が「止めろ!」と近付いてきた。キャスターが必死に制止をした次の瞬間、後ろから覆面集団が襲い掛かり、女性キャスターの顔をつかむと、思いっきり投げ飛ばしたのだ。

その後、カメラマンも袋だたきにあった。なぜこのような事態になったのか。

今、ジョージアでは、ロシア寄りの政権与党に対する抗議デモが続いている。その混乱の中で、「野党寄り」とされるジャーナリストや政治家が襲われているという。

野党政治家「人権を病的に恐れる異常な政府」と指摘

別の日には野党の政治家が、警棒のようなもので3回殴られると、階段下へと落下して殴る蹴るの暴行を受けた。

襲われた野党の政治家は、襲撃の裏にあるものを「もちろん、この背後にいるのは政府です。自由や民主主義、人権を病的に恐れる異常な政府だ」と指摘した。

これに対し、ジョージア当局は関与を否定し暴力を非難したが、混乱が続いている。
(「イット!」12月13日放送より)

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