2025年1月5日から始まる春の高校バレー。福島県の女子代表は9年連続26回目の出場となる郡山女子大学附属高校。個性豊かな「三本の矢」がチームの中心だという。

春高まで33日 実戦練習

春の高校バレー県予選9連覇と福島県内で不動の地位を確立している郡山女子大学附属高校。この日は、春高初戦の相手・都市大塩尻高校対策に比重をおいていた。

9年連続26回目の出場 郡山女子大学附属高校
9年連続26回目の出場 郡山女子大学附属高校
この記事の画像(17枚)

郡山女子大学附属高校は少数精鋭。中央からの攻撃を軸とした多彩なコンビバレーが持ち味で、今年も強力なアタッカー陣が顔を揃えた。

チームの核となる「三本の矢」

1本目の矢は、2024年11月の福島県大会決勝で、相手を“高さ”で圧倒した佐藤にじ選手(3年)。ミドルブロッカーとして2024年は18歳以下の日本代表にも選ばれた逸材だ。佐藤選手は「世界ではブロックなどがすごく高くて、いま附属でやっているプレーでは通用しない部分もあった。違うチームの仲間と色々経験できて、自分の中でも成長できた部分がある。点数が競っている時に、自分が決めないといけない気持ちが大きくなった」と語る。

世界に通用する 佐藤にじ選手

182センチの長身もさることながら、佐藤選手最大の特徴は手の長さ。手を掲げた時の床から指先までの長さを測ると2メートル38センチ。これは全日本トップクラスに匹敵する高さだ。佐藤浩明監督は「手が長いと遠心力がかかるので、ボールが叩けるし、スピードがある」と話す。

手を伸ばしてみると2m38cm
手を伸ばしてみると2m38cm

なかでも佐藤選手が得意にしているのは、中央からサイドに移動しながら攻撃する「ブロード」。世界でも通用すると自信を深めた武器に磨きをかけ「自分のブロードでしっかりと点数を決める。あとブロックでドシャットを決める。そういうところでチームに貢献していきたい」と話すように全国での大暴れを誓う。

機動力と分析力 八木橋環選手

郡山女子大附属が誇る第二の矢は、佐藤選手の対角に入る学年一の秀才・キャプテン八木橋環(やぎはし たまき)選手(3年)。「機動力」と「分析力」に長け、調子の波が少なく抜群の安定感を誇る。
その堅実さを生みだしているのは、びっしりと書かれたバレーノート。監督からもらったアドバイスはもちろん、相手のスパイクコースやディフェンスのフォーメーションなどを独自で分析しまとめている。

八木橋環選手のバレーノート
八木橋環選手のバレーノート

八木橋選手は「1回試合をみたりデータをとったりしたことで、分析して研究して把握できている。試合をしていても初見の攻撃が少なく、やりやすい部分が多い」と話す。

絶対的エース 石井美空選手

一方、郡山女子大附属伝統のエースナンバーを受け継いだのは、1年生からスタメンをはる石井美空(いしい みく)選手(3年)。福島県大会決勝では、チームトップの36得点をあげた。佐藤浩明監督は「あの大会は、彼女がいなかったらもっと苦しい戦いになった。彼女がいたからあの大会は勝てたと。附属には欠かせない選手の1人」と信頼を置く。

監督も信頼を置く石井美空選手
監督も信頼を置く石井美空選手

打ってよし守ってよしのオールラウンダーの石井選手。「何本も打つとかラリーする展開が多くなると思うので、そこをしっかり決めきる。7番としてエースとしての役割を果たしきるということを心において、チームのために、今まで支えてくださった方に感謝を忘れないでやりきりたい」と語った。

福島県代表 郡山女子大学附属高校
福島県代表 郡山女子大学附属高校

目標の全国ベスト16以上へ!郡山女子大附属自慢の“三本の矢”が一つになる時、新たな景色が見えてくる。

(福島県男子代表の記事はこちら:全員バレーがチームの最大の武器 春高バレー・福島県男子代表・郡山北工業高校 1年生で味わった悔しさを胸にオレンジコートへ

(福島テレビ)

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。