子どもの習い事の送迎負担を軽減する「Uber Teens」が、日本でサービスを開始した。
専用アプリを使い、位置情報確認や音声録音などの安全機能を備えたこのサービスは、保護者の不安を軽減するとともに、時間の余裕を提供することを目的としている。

子どもの送迎を安全に支援する新配車サービス

子どもの習い事の送り迎えを、タクシーにお任せできるサービスが開始した。

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ギャル曽根さん:
息子はピアノ、そろばんは週2回、あと野球とプールをやっています。長女はピアノとバレエと公文を習っています。だから合計8回送迎があります。

3人の子どもを持つギャル曽根さんが、習い事の送迎に費やす時間は週5時間だという。

通信教育大手「ベネッセ」が行った調査でも、保護者が子どもの習い事で負担に感じていることの2位が「送り迎え」だった。

そんな保護者の「送迎の負担」を解消するため、子どもだけで利用できるタクシーの配車サービスが11日から始まった。

Uber Japan・山中志郎代表:
私も小中の子ども3人を持つ親の1人として、妻とともに日々感じている課題です。

世界約40カ国で提供されているサービス「Uber Teens(ウーバー・ティーンズ)」では、13歳から17歳の子どもがスマホの専用アプリを使ってタクシーやハイヤーを利用することができる。

保護者とリンクしたアプリで配車を依頼し、保護者は配車状況などを確認することができる。
また安全のため、乗車中に音声が録音される機能なども設けられている。

Uber Japan・山中志郎代表:
われわれはUber Teensの導入を通じて、お子さまが安全にタクシーなどを利用できる環境を整え、保護者の皆さまには、日々の生活や仕事における時間の余裕を提供できればと考えております。

Uber Teensは、11都道府県の30の都市で利用でき、今後展開エリアを拡大していく予定だ。

保護者に安心と時間のゆとりを提供する

「Live News α」では、消費経済アナリストの渡辺広明さんに話を聞いた。

堤礼実キャスター:
ーー渡辺さん、今回の新サービスの発表会に行かれたということですが、いかがですか?

消費経済アナリスト・渡辺広明さん:
Uber Japanは、「保護者の負担軽減を図り、時間の余裕を提供できる」と強調していたのが印象的でした。

ベネッセコーポレーションの調査によると、子どもに習い事をさせている保護者の5人に1人は「送り迎え」に負担や不安を抱えているというんです。今回の新サービスは、保護者が抱える課題に対して、ひとつの解決策となるのではないかと思います。

堤キャスター:
ーーこのサービスが広がっていくためのポイントは?

消費経済アナリスト・渡辺広明さん:
何よりも保護者が安心して、子どもの送り迎えを任せられること。

これについてUber Japanは、子どもの利用状況や、乗車した際の位置情報を、保護者がアプリを通じてリアルタイムに確認できるようにしています。

さらに、子どもに暗証番号を届けて、それをドライバーに伝えてから車が動き出す仕組みになっています。これによって、乗せる子どもや送り迎え先を間違ってしまうことを防ぎます。

世界の実績と安全対策で支持拡大を目指す

堤キャスター:
ーーさまざまな安全対策が施されているんですね。

消費経済アナリスト・渡辺広明さん:
Uberは、世界40か国ですでに子どもの送迎サービスを行っています。

ここで蓄積したノウハウに加えて、日本でのサービス展開を見据えてシステムを作り込んできたというですね。こうした安全対策について、発表会では繰り返しアピールしているんです。

今、大都市圏を中心に、タクシー利用者の3人に1人の割合でオンラインによるタクシー配車を経験していることもあって、子どもの送迎は、Uberに任せたいという保護者がこれから増えていくかもしれないですね。

堤キャスター:
ーー保護者の負担を減らすことが期待できる。これはサービスの強みなのかもしれませんね?

消費経済アナリスト・渡辺広明さん:
その通りですね。今回のサービスは11都道府県・30エリアで開始されているんです。保護者のクチコミなどで広がっていくことによって、サービスの利用者が加速していくかもしれないです。

保護者の負担軽減が図れるということで、浮いた時間を人生の豊かさを感じられるなど、意味のある使い方になっていくことを希望したいです。

堤キャスター:
忙しいパパやママが多い時代ですから、子どもの送り迎えについて選択肢もいくつかあると思います。
そんな中で、信頼できるサービスとして広がっていくのか注視していきたいです。
(「Live News α」12月11日放送分より)