クリスマスまで2週間。子供のクリスマスプレゼント、今年は何にしようかなと悩んでいる人必見!2024年の人気のおもちゃを取材すると令和のおもちゃ最前線が見えてきた。
ペットが飼えない家でも大丈夫!大人も癒されちゃう?!
いくつになってもワクワクするのがおもちゃ売り場。売り場で愛らしい姿で注目を集めていたのはネコのおもちゃだ。ふわふわの毛に覆われていて、思わず触りたくなってしまう「ニャんだきみは!?」はあごや背中などにセンサーがあり、撫でると鳴いたり、気持ちよさそうに目を細めたり、さらには仰向けにするといびきをかいて寝たりとリアルだ。
この記事の画像(10枚)撫でても時折鳴かないネコ特有の「気まぐれ」っぷりも見せてくれて、ネコ好きにはたまらない憎い演出も。犬派の人には「ワンだきみは!?」もおすすめだ。本物に負けないくらいの愛らしい姿を見せてくれる動く動物のおもちゃは、ペットを飼いたくても飼えないお宅に特に喜ばれそうだ。
最近は「リバイバル型」が流行中!
人気アニメキャラクターのおもちゃやテレビゲームなど約700種類の玩具類を取り揃える長崎県大村市のイオン大村店では、特にこの時期は年間のおもちゃ売り上げの3割から4割を占めるとあって、11月下旬から売り場を通常の1.5倍に拡げた。(イオン大村店調べ 前年11月12月の売り上げ)
そんなイオン大村店で人気の最新おもちゃを売り場担当に聞いた。
イオン大村店キッズグループ 吉長亜紗妃主任:男の子に人気はベイブレードやハイパーヨーヨーで昔からあるおもちゃを今風の遊び方に変えている
昔懐かしい「ベーゴマ」や「ヨーヨー」などを現代風に進化させた「リバイバル型」が流行しているという。着せ替え人形の代名詞ともいえる「リカちゃん」は(1967年発売)半世紀を超えて、愛され続けているが現在は「エクステ」でヘアアレンジできるものが登場している。
昔、子供世代だった親がいま子供ができて昔遊んでたおもちゃを、懐かしさで手に取る人も多く、親子で揃って集めたくなるおもちゃも増えているそうだ。世代を超えた「リバイバル型」は他にもある。
1996年に発売され社会現象を巻き起こした電子ゲーム「たまごっち」の令和バージョン、その名も「Tamagotchi Uni(たまごっちユニ)」。シリーズ初のWi-Fiを搭載し、自分が育てたたまごっちを世界中のユーザーと交流させることができる新型だ。発売当初はキーホルダー型だったが、現在は時計型で持ち運びやすくなっている。
日本のおもちゃ市場は初の1兆円越え
スマホ型やパソコン型のおもちゃによって価格帯は以前より上がっていてイオン大村店では7000円から1万2000円のものを贈る人が増えているという。こうした「ハイテク系トレンドトイ」の市場規模は前年度の121%と大きな伸び率を見せている。(一般社団法人 日本玩具協会)
また大人も取り込み、いまや2774億円市場となった「カードゲーム・トレーディングカード」などが牽引したことで日本の玩具市場は2023年度初めて1兆円を越え、少子化の中で、成長産業となっている。
「キダルト」と呼ばれる、子供の心を持った大人をターゲットにした商品やインバウンド層を狙った商品の売り上げが伸びていることも大きな要因だとされている。さらにイオン大村店の吉長さんは「最近の物価高騰による節約志向はクリスマスにはあまり関係ないように感じる。子供が欲しがって喜ぶおもちゃを買っている印象が強い」と話す。
時代のトレンドと高性能を兼ね備えた令和のおもちゃ。子供だけでなく、大人の心もつかんで離さないものに進化し続けている。クリスマスまであと2週間。クリスマスは、子供時代に遊んだおもちゃの「リバイバル型」で、親子で一緒に楽しい時間を過ごすのもいいかもしれない。
(テレビ長崎)