高知・南国市で11月22日、7本の指で音を奏でるピアニスト・西川悟平さんのコンサートが開かれた。高知でのコンサートは今回が初めてで、会場には多くの観客が訪れてピアノの音色に聴き入っていた。
世界的ピアニストが高知に
西川さんは2021年に開催された東京パラリンピックの閉会式でグランドフィナーレを飾るなど、世界中から注目されているピアニストだ。
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高校生からピアノを始め、音符を読むところからのスタートだったが、1999年に渡米。たゆまぬ努力の結果、アメリカ・ニューヨークのカーネギーホールで観客を熱狂させるほどになった。
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西川悟平さん:
高知県にずーっと来たかったんですよ。YouTubeとかニュースとか資料で高知のこと調べたりしていくうちに、どんどん来たくなって。高知に来たいなってずっと去年から言ってたら、こんなすてきなところで高知デビューコンサートをさせていただいています。うれしい!
しかし渡米から2年後、突如「ジストニア」という難病に冒された。
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西川悟平さん:
弾こうとすると指が曲がっちゃって。元々、右手が3本、左手が2本しか動かなかったんですけど、今はちょっとリハビリとかで、右5本、左2本で弾いています。
西川さんはリハビリの末、右手5本、左手2本の指を回復させ、現在も世界や日本各地でコンサートを開催している。
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西川さんの魅力はその音色だけではない。自らがニューヨークで強盗に襲われた体験を軽快に語り、会場を盛り上げる西川さん。
訪れた100人以上の観客が、西川さんのトークとピアノの音色に聴き入っていた。
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西川さんの演奏を聴いた観客からは「すばらしかったです。ほんとに感動して涙が出そうでした。トークもすごい楽しくてあっという間の2時間でした」「指が自然と踊るように動きゆうところがすごいなと思った」「(コンサートが)前回今治であって、次も絶対ねって。大好きになりました。とてもすばらしかったです。銀座(の公演)にも行きたいですね」といった声が聞かれた。
コンサートを終え、西川さんは「温かかったですよ。お客さまたちが熱い、やっぱり高知すごい。高知のすごさを知ってしまったので、もっと多くの高知の人とお会いしたいし、聴いていただきたいと思います」と笑顔で話した。
西川さんは年間約250公演行っていて、12月8日には東京でコンサートが開催される。
(高知さんさんテレビ)