ブックサンタの活動で集まる本も年々増えているとのことで、2017年~2023年9月までの総計では、26万9333冊の本が寄付されたという。

しかし、活動が広がるとともに課題も出てきた。それは「集まる本の偏り」だ。

「私たちが支援しているご家庭や団体の年齢層は、小学生が多いのですが、実際は幼児向けの絵本に寄付が集中し、小学生向けの本が不足しています」

長期的に楽しめる本が望ましい

寄付したいと思ったら、どのような本を選ぶのが良いのか?

贈る本は自由に選べるが「子供たちがもらってうれしい本、プレゼントとして長期的に楽しめる本」であることが大切だという。古本、漫画・コミック、雑誌、学習参考書などは基本的に対象外としているので、注意してほしい。

好きな作家や本を子供に広めることもできる ※画像はブックサンタの活動に参加した団体が、本を届ける様子の一例
好きな作家や本を子供に広めることもできる ※画像はブックサンタの活動に参加した団体が、本を届ける様子の一例

担当者によると「物語はもちろん、雑学本や図鑑、趣味実用書などは喜ばれる」とのこと。贈る本に金額の上限はないので「好きな作家を広めたい、お気に入りの本を知ってほしいなど、楽しんで選んでもらえれば」と話す。

それでも悩んだ場合、ブックサンタの公式サイトにおすすめ本の一覧(推薦図書リスト)が掲載してある。小学生向けの本が歓迎されるというので、参考にしてみると良いかもしれない。

パートナー書店は全国にあるという
パートナー書店は全国にあるという

ブックサンタに参加できるパートナー書店は全国にあり、合計で1800店舗以上にのぼるという。こちらも詳細は、ブックサンタの公式サイトで確認できる。2024年の寄付受付期間は12月25日までとなっている。

子供の頃のクリスマスに、プレゼントを待ちわびた記憶はあるだろうか?「ブックサンタ」を通じて、当時の喜びを、大変な思いをしている子供に伝えていくのもいいかもしれない。
(画像提供:NPO法人チャリティーサンタ)

プライムオンライン特集班
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