自民党の三谷英弘衆院議員が配布した冊子に、人気ゲーム「逆転裁判」に似たイラストを無断使用したとして物議を醸している。
カプコンは関与を否定し、三谷氏側は著作権上問題ないと主張するも、今後は掲載を控えるとした。

人気ゲーム「逆転裁判」にそっくり

ある自民党議員のイラストが、「人気ゲームの無断使用ではないか」と物議を醸している。

それは、青いスーツ姿の男性が指をさすように左手を挙げるイラストだ。
そこには赤い文字で、「衆議院議員・みたに英弘」と書かれている。
周りには、岸田前首相や菅元首相、高市早苗議員に似ている人物などの姿もある。

これは自民党の三谷英弘衆院議員が配布していた、プロフィールなどをまとめた冊子だ。

しかしこのイラストが、カプコンの人気ゲームシリーズ「逆転裁判」にそっくりだと、物議を醸す事態になっている。

主人公の弁護士が左手を上げて指をさしたり、周りにいる登場人物などの絵柄や構図などが似ているように見える。

三谷氏が初当選した2012年当時のポスターには、今回のイラストと同じように左手を上げて指をさすポーズを決める三谷氏自身の姿があった。
さらにポスターには、「今の政治に異議あり！」と書かれていた。

「一切の関与をしておりません」カプコンが異議

10月に行われた衆議院選挙で、三谷氏は小選挙区では敗れたものの、比例で復活当選を果たした。

国会議員になる前は「逆転裁判」の主人公と同じ、「弁護士」として活動していたこともある。

そっくりなイラストを使用された「逆転裁判」を販売しているカプコンは、「当社はこれらについて一切の関与をしておりません。また、当社が特定政党の選挙活動を支援している事実もございません」と異議を唱えている。

一方、FNNの取材に、三谷氏側はカプコンから承諾を得ていないことを認めたうえで、「著作権法上問題にならないよう、必要な変更、アレンジを施した」とコメントした。

そのうえで、「今後はホームページでの掲載を控える」としている。
（「イット！」 11月20日放送）