高知県四万十市で、障害者が歌って踊るカラオケ大会が開催された。本気のパフォーマンスに会場は熱狂の渦に包まれた。

「しまんとぴあ」で障害者たちのカラオケ大会

令和のアイドルグループ「超ときめき♡宣伝部」の今どきの曲から、昭和の名曲まで、幅広いレパートリーが披露された。

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大会は四万十市の「しまんとぴあ」で11月3日に行われ、ステージで熱いパフォーマンスを見せたのはすべて障害者だ。

この大会は、障害者がバス旅行の車内で思いっきり歌って楽しんでいたことから市議の西尾祐佐さんが発案し、以来毎年開催され2024年で6回目を迎えた。

これまでは毎年、学校や公民館で開催されていたが、2024年は4月にオープンしたばかりの「しまんとぴあ」での初舞台となり、障害者たちは文字通りスポットライトを浴びた。

応援団の手作りうちわが会場を盛り上げる

幡多地域の障害者施設など6施設から15人が参加し、約100人の観客の前で歌を披露。応援に駆け付けた人の手には「スズちゃん」の文字が書かれたうちわが見られた。

スズちゃんの応援団は、「うちわは手作りです。事業所で作りました」「事業所の利用者さんがみんなに見られて、大好きな歌を披露する場ができてとてもいいと思います」と笑顔で語った。

参加者からは「かわいく踊って楽しかったです」「楽しいです」「また歌いたい」と満足そうな声が聞かれた。

「南十字星」の生演奏でさらに盛り上がる

四万十市で活動するバンド「南十字星」による生演奏もあり、会場は一層盛り上がった。

審査員の土居一平さんは「歌が大好きだっていう気持ちがすごく伝わってきて、聴いていてとても楽しいですし、感動もしています」とコメントした。

このカラオケ大会では毎回「衣装が輝いてたで賞」や「アーティストになりきったで賞」など全員が表彰され、みんな大喜び。

障害者のはじける歌声とパフォーマンスが、声援と相まってホール全体を温かく包み込んでいた。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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