将来受け取れる年金はいくらになるのかーー。厚労省が5日、将来の年金に関するモデルケースを発表した。将来の年金額が14万円減少!?衝撃的な数字に、若者からは不安の声が相次いだ。
女性会社員のケースでは年間7万円以上減少も…
5日、厚労省から将来の年金に関する衝撃的な数字が発表されると、街の若者たちからは「(受給額が)下がっちゃうのは嫌です」「もらえる年金が減ると分かっているのは不安」「病気になったらお金を払えなくて死んじゃいそうです」といった声が聞かれた。
この記事の画像(7枚)厚生労働省は、若い世代に将来の見通しを示すため、働き方やライフスタイルの多様化を踏まえた年金額を初めて示した。シミュレーションのパターンは、合わせて5つ。
平均的な賃金で20年以上働いた厚生年金中心の会社員の年金額は、男性が月額約17万円、女性が月額約13万円となる。
一方、自営業など男性の国民年金中心の年金額は、月額約6万円で、女性は約5万9000円、さらに、会社員などに扶養されている専業主婦やパートタイマーらの年金額は約7万5000円となった。
この試算によると、経済成長が過去30年と同じ場合、現在30歳の男性会社員が65歳で年金生活を迎えると、現在の年金額からひと月1万2000円減り、15万8000円となるという。
年間にすると、実に14万円以上減る計算になる。
女性の会社員のケースでも、年間で7万円以上減少することになる。
「みんな年金に期待はしていない」
35年後にもらえる年金が減るかもしれないという驚きの試算に、若者たちからは、早くも老後を不安視する声が上がった。
若者の声:
生活費がなくなりそうで不安です。夢は美容師です。美容師は給料が低いので難しい。
若者の声:
12万円では生きていけない。間違いない。都内なら家賃で消える。年金暮らしはできない。
遊びまくっているので貯蓄がない。年金もらえないのは頭に入っているので、そろそろ考えなきゃと…。
若者の“結婚離れ”が叫ばれる一方、この先、結婚しないまま、ひとりで年金生活を送るのは難しいという声も聞かれた。
若者の声:
結婚はしたい。働けたら働きたい。できるだけ貯金はしておこうかなくらい。
若者の声:
(結婚願望は)あります。老後でもお金に困らない生活はしていきたい。
若者の声:
将来のために積立NISAをやったほうがいいって話があって、1年前ぐらいに始めてて、周りも結構やっている人がいる。みんな年金に期待はしていない。
厚生労働省は、今後の経済成長が見込まれるケースの場合は、月額で男性が5万9000円、女性が5万4000円上がると試算している。
(「イット!」11月5日放送より)