和歌山県を旅行していて行方不明となっていたドイツ人の大学生が海上で遺体となって見つかった。

警察によると、和歌山県の田倉崎沖で遺体となって見つかったのは、ドイツ人の大学生 クラウディオ・ヴォルム(Claudio Worm)さん(21)だ。
■河川敷でパスポート発見も 財布やリュックは見つからず

ヴォルムさんは、9月21日に観光をするため日本に入国。 東京観光をした後、9月30日に和歌山県を訪れ、10月10日に、母親とSNSでやりとりをしたあと、連絡が途絶えた。
10月11日には、南海・和歌山市駅の近くの防犯カメラにヴォルムさんとみられる男性の姿が映っていたことや、翌10月12日に和歌山市の紀の川の河川敷にあるトイレで、ヴォルムさんのパスポートや生活用品などおよそ40点が見つかったことが、これまでに明らかになっている。
また、近くの橋では本人の携帯電話も見つかったが、財布や背負っていたリュックサックは見つかっていなかった。
■海上で漂流の遺体 DNA型がヴォルムさんと一致
そして11月1日、和歌山県海上保安部に田倉崎沖で「人が仰向けで漂流している」と男性から通報があり、海上保安部が遺体を発見。その後、DNA型鑑定を実施した結果、ヴォルムさんのDNA型と一致したということだ。
警察によると、ヴォルムさんは発見時、上半身裸でジーンズを履いており、靴は履いていなかった。
遺体の損傷が激しく、司法解剖の結果、死亡したのは10月上旬とみられるが、死因は判明していない。
また、10月30日にJR和歌山駅のコインロッカーからヴォルムさんの衣類などが入ったスーツケースが見つかったことも新たに明らかになった。
駅の防犯カメラには、10月10日にスーツケースを持って歩くヴォルムさんの姿が映っていたということだ。
警察は、死因の特定を進めるとともに、事件、事故の両面で捜査している。
(関西テレビ 2024年11月5日)