小学生の息子の手足を縛り柵の中に閉じ込めるなどの虐待をしていたとされる両親の裁判が開かれ、検察は懲役4年を求刑した。父親は「歯ぎしりなどがうるさかった」などと動機を語った。一方、母親は「やり過ぎだとは感じていたものの、夫が怖くて従ってしまった」と述べた。
粘着テープで手足しばり、口ふさぐ
逮捕監禁の罪に問われているのは、長野県小県郡に住む34歳の父親と28歳の母親。
起訴状などによると、2人は2024年6月から8月、当時9歳の息子に、就寝中、身動きがとれないように粘着テープで手足をしばり口をふさいだとされている。
この記事の画像(4枚)また、9月には拘束した上でストーブを囲う柵の中に閉じ込めたとされている。
父「歯ぎしりがうるさかった」
11月1日の初公判で、両親は「間違いないです」と、ともに起訴内容を認めた。
息子は衝動的に行動する傾向があり、父親は「夜、歯ぎしりがうるさく壁やドアを叩くのも嫌だった」と動機を語った。
母親は「やり過ぎだとは感じていたものの、夫が怖くて従ってしまった」と述べた。
検察「常習的で悪質」
裁判は結審し、検察は「常習的で悪質」として、それぞれに懲役4年を求刑した。
一方、弁護側は「反省している」として執行猶予を求めた。
裁判の最後に父親は「子供に直接会ってごめんなさいと心から謝罪したい」と話した。
判決は11月25日。
(長野放送)