ますます増えるご当地おでん
おでんはここ数年で定番の具に加えて、ロールキャベツやトマトを加えた現代風のアレンジや2021年の東京オリンピック選手村で提供された、トウモロコシやなす、オクラなどの夏野菜を使った「冷やしおでん」など、斬新な発想で進化を遂げている。
また、村田さんによると、全国各地の特色豊かな“変わり種”も次々と登場し、紀文食品の調べでは現時点で138品が確認されているという。

例えば、博多のおでんに欠かせない「餃子巻」や埼玉県の「しゅうまい巻」。
また、名古屋市の名産「赤棒」や北海道で人気の長方形の平らなさつま揚「マフラー」、静岡市周辺の名産品「黒はんぺん」は見た目も独特だ。

ちなみに、おでんの原型は豆腐田楽を煮込んだもの。呼び名の由来も「田楽」に丁寧に「お」を付けて「お田楽」となり、その後「楽」を省略して「おでん」になったという。
そのためおでん通は「がん・ちく・とう・だい」といって、「がんもどき・ちくわ・豆腐・大根」を食し、お店の腕前を推し量ったそうだ。

栄養価が高く、さまざまなスタイルにアレンジが可能なおでん。昨今の“たんぱく質ブーム”を追い風に益々おでんの奥深い世界から目が離せない。
参考:
基礎:おでんの栄養 | おでん教室 | 紀文アカデミー | 紀文食品 (kibun.co.jp)
生活:練りものの塩分と高血圧症 | 練りもの教室 | 紀文アカデミー | 紀文食品 (kibun.co.jp)