元長野県議の丸山大輔被告(50)が妻(当時47)を殺害した罪に問われている裁判。

公判3日の10月18日も「被告の所在・移動の状況」について審理された。

丸山大輔被告 
丸山大輔被告 
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自動車販売会社の社員が証人に

18日は被告の車と同じ車種を扱っている自動車販売会社の社員の証人尋問が行われた。

検察は、被告が長野市の議員会館から塩尻市の自宅兼酒蔵まで車で移動し、犯行に及んだことを立証するため、被告の車が映ったとされる防犯カメラの映像を証拠として提出していて、この映像の確認に時間を割いた。

防犯カメラ映像 社員「同一車種の可能性高い」

防犯カメラ映像は6カ所。証人の社員は検察が示す各カメラの静止画像を確認しながら「テールランプの位置やライトの明るさなどから、被告の車と同じ車種である可能性が高い」などと証言。

2日目の公判で証人として出廷した、映像を分析した警察官も「同一車種と判断できると」と証言している。

検察が証拠で提出した防犯カメラ映像の場所
検察が証拠で提出した防犯カメラ映像の場所

画像は法廷の左右にあるモニターにも映し出され、傍聴席からも見ることができた。多くは白黒の画像だった。

弁護側は「同じ車とは言い難い」との主張

弁護側は同一車種は県内に2700台以上あり、ナンバープレートも特定できていないため、「同じ車とは言い難い」との主張だ。

社員への証人尋問では「防犯カメラの映り方などを勉強したことはあるか」と問い、社員は「ない」と答えた。また捜査への協力時に、警察が車種の名前を挙げながら「『このような車が映っている』などと話したことはあったか」と問うと、社員は「あったと思う」と述べた。

初公判(10月16日、長野地方裁判所)
初公判(10月16日、長野地方裁判所)

丸山被告は「妻を殺害したのは私ではありません」と、起訴内容を否認している。

(長野放送)

長野放送
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