天皇皇后両陛下の長女、愛子さまが初の単独地方公務として佐賀県をご訪問。豪雨で被災した伝統工芸「名尾手すき和紙」の工房で和紙作りをご体験。県赤十字血液センターでは被災者支援活動について説明を受けられた。

出迎えに笑顔で「緊張しています」

国スポに合わせて佐賀県を訪問された愛子さま。10月11日午前11時半頃。ピンクベージュのツーピースに身を包んだ愛子さまが佐賀空港に到着された。

佐賀空港に到着された愛子さま(2024年10月11日)
佐賀空港に到着された愛子さま(2024年10月11日)
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愛子さまの地方での単独公務は初めて。出迎えに笑顔で応じ「緊張しています」などとあいさつされた。

愛子さまのお姿を一目見ようと沿道には多くの人。愛子さまは歓迎の声に車の中から笑顔で手を振って応えられていた。

ご到着のあと佐賀県庁を訪問された愛子さま。「ようこそ佐賀へ」と元気いっぱいに地元の子供たちがお出迎え。

愛子さまは子供たちに「幼稚園は楽しいですか」などと笑顔で優しく声をかけ言葉を交わされていた。

伝統工芸“和紙の手すき”ご体験

国スポの陸上競技などをご観戦になった翌日、愛子さまは300年の歴史を誇る伝統工芸「名尾手すき和紙」の工房を訪問された。

佐賀市の山あいにある「名尾手すき和紙」の工房は2021年の豪雨災害で被災。このため現在の場所に移転し、伝統の継承に取り組んでいる。当時の被災状況を聞いた愛子さまは「それは大変だったでしょうね」と声をかけられていた。

また、愛子さまは和紙づくりについて「原料から栽培しているのはすごいですね」と話され伝統工芸に感心されたご様子。

「どの工程がいちばん難しいですか」「父が以前すく体験をさせていただいて均一にするのが難しかったそうで」とお話になり、実際に和紙の紙すきを体験された。

慣れない作業に試行錯誤しながら真剣な表情で2枚の和紙を作られた愛子さま。和紙でできたさまざまな製品をご覧になると、「和紙の新たな可能性を感じました」と感心されていた。

名尾手すき和紙 谷口祐次郎社長:
こんなに田舎の山の中に来ていただいて、災害のことも知っていただいたし、紙をすく工程も説明させていただいて興味を持っていただいたのでありがたいと思っています

被災者支援の活動にもご理解

このほか、愛子さまはご自身の勤務先、日本赤十字社の関連施設である県赤十字血液センター訪問された。

佐賀県やNPOなどが連携して取り組んでいる被災者支援の活動について、パネルを交えながら説明を受けられた愛子さまは、「連携が素晴らしい」「平時のことが有事にいきたのでしょうね」と感想を述べられた。

愛子さまの初めてのおひとりでの地方公務となった佐賀県へのご訪問。多くの人が歓迎する中、無事に公務を終えられた。

(サガテレビ)

サガテレビ
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