長崎市で建設が進められていた「長崎スタジアムシティ」が10月14日、グランドオープンした。サッカースタジアムやアリーナ、商業施設などが一体となった大型複合施設で、早速、多くの買い物客が詰めかけている。
1014人で「日本一長い」テープカット
13日にこけら落としイベント「福山雅治フリーライブ」を終え、グランドオープンの日を迎えた長崎市幸町の「長崎スタジアムシティ」。14日午前9時半からセレモニーが行われた。

施設を手掛けたジャパネットホールディングスの高田旭人代表取締役社長兼CEO(高ははしごだか)は「大切なのは前夜のような感動といった『非日常』を、もっともっと当たり前にしていくことだと思っている。最終的にたくさん子供が増え、人口が増えという、そういう街にしていきたい」と語った。

また高田社長の父にあたる A and Liveの高田明代表取締役も「この長崎の地から日本を元気にしましょう」と呼びかけた。

セレモニーでは、長崎スタジアムシティ内の5つの施設を約5kmのテープでつなぎ、「日本一長い」テープカットが行われた。開業日の10月14日にちなみ、公募で選ばれた1014人がはさみを入れて開業を祝い、午前11時にグランドオープンとなった。
5施設で80テナント!2025年2月までに順次オープン
長崎スタジアムシティは、ジャパネットホールディングスが手掛ける民間主導の複合施設。JR長崎駅から徒歩約10分の長崎市の中心地に位置する。総事業費は約1000億。約7.5haの広さで、東京ドーム1.5個分に相当する。5つの施設に80のテナントが入っている。

14日にオープンしたのは66店舗だ。午前11時に店舗の営業が始まり、多くの人たちが買い物などを楽しんでいる。また開業を祝うイベントも各施設で行われ、賑わった。

テナントの多くが入る商業棟「スタジアムサウス」は7階建て。2階は主に食品グルメ、3階はスポーツ、アウトドアを中心とした衣料品やアクセサリー、インテリア。4階から上はアクティビティやリラクゼーション、学習塾などが入っている。

さらに屋上では無料で足湯が楽しめる。子供が遊べるスペースも用意されている。

眼下には稲佐山に長崎港、街並みなど長崎の景色が広がる。外の風を体に受けてリフレッシュできそうだ。

サッカースタジアムを上から覗くことができ、ジップラインのゴールにもなっている。眺めているだけでも何となく楽しい。

サッカーJ2・Vファーレン長崎の本拠地となっているサッカースタジアムは、試合がない日も観覧席に座って食事などを楽しむことができる。テナントで購入した食べ物を、スタジアムの芝を見ながらのんびり食べることも可能なのだ。この日は前夜の福山雅治さんのライブの撤収中だった。

終了後に椅子に座ってライブの余韻に浸ることなんて、なかなかできない体験だ。
長崎スタジアムシティは全館キャッシュレスとなっていて、手段がない人には施設内で現金チャージができる専用機も設置している。
(テレビ長崎)